Newフィアット500evが日本上陸!
2021年末~2022年春に次期FIATを担う次世代型500EVが日本発売
<画像投稿日:2019-01-04>
…と、こんな見出しとソレっぽい画像をトップに載せてしまうと、なんだかドキ!としてしまいますよね。(すみません、ゴシップ紙っぽくしちゃって苦笑)これが最新型ではないです。あくまで、自動車関連メディアが想像したレンダリングです。
(※この画像と文章を最初にアップしたのは2019年で、現在2021年10月に加筆しております)
次期フィアット500のフルモデルチェンジを予想する画像がネットを賑わせるものの、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)からフィアット500の次期モデルデザインは公式に発表されていません(→2020年3月に公開)
最新型フィアット500はEVとなりフルモデルチェンジ。そして、FIATブランドの全モデルがハイブリッド車を含むゼロエミッション車のみのラインナップとなります。
FIAT初の電気自動車となるEV車モデルのフィアット500e(チンクエチェント・イー)は2021年中の日本発売を目指しているとの言及がFCAトップより示されていましたが、現実的には2022年春の日本デビューが濃厚なようです。
日本市場では、現行のガソリンエンジンモデルから、段階的に500シリーズおよびフィアット・パンダが最新型EVモデルに変更されていく計画とのこと。マイルドHVのフィアット500ハイブリッド(およびFIAT Panda HYBRID)も日本導入を検討されている可能性はありますが、現在2021年10月の時点ではまだ詳細不明です。
いつまで今のカタチのFiat500が買えるの?
現行モデルは最終型に…【追記2021.10】
2021年6月に新グレード『Cult カルト』と『Dolcevita ドルチェヴィータ』が設定され、それに伴い一部の機能が追加装備、最新のマイナーチェンジが施されています。ボディカラー新色・シートデザイン変更など、EVフィアット500e(チンクエチェント・イー)導入を目前に、FIATのガソリンエンジン車としては、いよいよ最終型の完成形モデルとなりそうです!
最初に次期フィアット最新モデルの確定的な情報が示されたのは、2018年の6月にFCAによる『2022年までの5ヵ年の中期経営計画』の発表です。その際の情報をまとめると以下の通り。
●2022年までに次期フィアット500のEVを発売する予定
●次期フィアット500のEVではワゴンボディの「ジャルディニエラ」が設定される可能性
●500シリーズの「500X」「500L」にハイブリッド版を設定する予定
プラットフォームの変更に伴い、外観もフルモデルチェンジされるのか?この時点でまったく分かっていませんでしたが、その少し後にEVコンセプトカー『チェントヴェンティ』がモーターショーで公開され、EVパンダの登場が示唆されました。
フィアット500の電気自動車は、2020年3月のジュネーブモーターショーで披露される計画だったものの、後のコロナ渦の影響によりモーターショー自体が中止となりオンラインでその姿を現すことになります。
社会的なEVインフラ整備が欧州ほど進んでいない日本の場合は、EVフィアット500が発売されても現行車種のガソリンエンジン車(1.2やツインエア)も当面は併売されますが、ヨーロッパ・EU圏では厳しい規制の下タイムリミットを設けて着々とEVシフトが始まっています。
名機と称された2気筒ターボエンジンの『ツインエア TwinAir』も既に生産終了となり、ハイブリッド以外のFIATおよびABARTHの内燃機関モデルは遠からず完全に廃止されます。
日本で販売が継続されるガソリンエンジン車も、在庫が無くなった車種から徐々にカタログより姿を消してゆくと思われますが、そう考えると、現行モデルを新車購入できるのは、2022年いっぱいか、長くても2023年あたり迄ではないでしょうか。
受け継がれるFIATチンクエチェントのDNA
旧チンクエチェント(2代目フィアット500 / Nuova500)が発売されたのは1957年です。
そして、ちょうど50年後の2007年7月4日に新型チンクエチェントが再デビューしました。さらに10年近く経った2016年にようやく少しだけ外観のマイナーチェンジを施して現在に至るニューFiat500です。
フォルムや車格はまったく同じですし、顔も大きく変わったわけではありません(ボクは初期型派ではありますが)
走ってる姿を見たって、前期型も後期型も、どっちもフィアット500です(^-^)b
次期型のモデルチェンジはけっこう変わるかな?と、思われましたが、良い意味で想定外のデザインでしたね!
当初は、500を完全にEV化する前にマイルドハイブリッドを挟むのでは?とも予想されていました。
これは『ツインエア TwinAir』が開発された時、ダウンサイジングした分のスペースを活用し、将来的にハイブリッド化を視野に入れていると開発者が言及していたからです。しかし10年を経て、自動車をめぐる状況は急展開しています。少なくともヨーロッパでは一気にEV化が進むことになるので、内燃機関が共存していく余地は将来にほとんど残されていないのかもしれません。
2012年に登場していた電気自動車『500e』
自動車に詳しい方、FIATやイタ車好きな方、そしてチンクエチェンティスタな皆様、きっとご存知の人は多いと思いますが、実はかなり早い段階からEVフィアット500は製造され、2013年にはアメリカ(北米)限定なが実際に市場投入されています。
当初、日本には情報も限定的にしか耳に入ってこない状況だったので、やはりEV・電気自動車に関しては後進的なのでは?とボクみたいな素人でも考えていましたが、その時のFCAトップだったセルジオ・マルキオンネCEO(故人)も実はEVに否定的なことで有名でしたね。
この最初のEV車『500e チンクエチェント・イー』は、2012年に発表。
翌年2013年には北米市場(カリフォルニア)で販売が始まりました。残念ながら日本では発売されていません。(並行輸入されてる猛者もいらっしゃいますが)
次期フィアット500がコレならいいじゃん!
…と、僕も当時思っていましたが、結果的にデザインやフォルムはかなり踏襲したものに仕上げられましたね♪
2013年時点でこの「500e」の車両価格は3万2500ドル(約325万円)
先述の当時CEOセルジオ・マルキオンネ氏は『1台売るたびに1万4000ドル(約140万円)の赤字になるから買わないで』と言っていました(笑)
カリフォルニアの規制をクリアするために販売せざるを得なかったのが実情だったようですし、2017年3月の時点でもマルキオンネ氏は、小型車である「Fiat500」および「PANDA」を完全にEV化する事は自殺行為であり時期尚早という見解を示していました。
最初のEVモデルは、一回の充電での航続は最大約140kmとまだ実用車としては未成熟な電気自動車でした。もちろん、性能面でも日進月歩で進化しているものの、EVとはいえ300万超えの小型車(Aセグメント)は日本人では最初は売りにくいでしょう。
もうすぐ最新型の『500e チンクエチェント・イー』が日本でも発売されますが、どこまで普及を伸ばしていけるかは未知数です。
500のワゴンタイプ『ジャルディニエラ』は?
往年の旧チンクエチェント時代に活躍した3ドアのエステートワゴン「500ジャルディニエラ」も最新型モデルで復活すると示唆されていましたが(FCAの2018年中期報告)、こちらの製造ラインは未だ確保の動きが見られないようなので、詳細は不明。
500ジャルディニエラは1960年に登場したコンパクトワゴン型の「500 Giardiniera」をオマージュする形となり、EVもしくはマイルド・ハイブリッドとして開発されているという噂レベルの話…
画像出典:FCAジャパン