【追記】2021.09.12
2021年6月に新グレード『Cult カルト』と『Dolcevita ドルチェヴィータ』が設定され、それに伴い一部の機能が追加装備、最新のマイナーチェンジが施されています。
ボディカラーに新色のシチリア・オレンジが加わり、シートデザイン変更など、EVフィアット500e(チンクエチェント・イー)導入を目前に、FIATのガソリンエンジン車としては、いよいよ最終型の完成形モデルとなりそうです!
2008年に日本市場デビューを飾った現代版の新型フィアット500も、10年を超えるロングヒットとなり、間もなく次世代への最新型フルモデルチェンジ(2020~2021年)も決定しています。
最新の次期フィアット情報としては、FIAT初の電気自動車となるEV車モデルのフィアット500e(チンクエチェント・イー)が2021年末までの日本リリースを目指している事が明言されており、500シリーズやフィアット・パンダが最新型へとフルモデルチェンジ。ハイブリッド車タイプの導入も示唆されています。(最新フィアット情報については、上記リンクの記事をご覧ください)
■フィアット500が初のビッグ・マイナーチェンジで後期型へ移行(2016年)
2021年現在、ラインナップされている現行車であるフィアット500に、フェイス・デザインも含めての大規模なマイナーチェンジが施されたのは2016年でした。
↑こちらは、マイナーチェンジされて現在ラインナップされてる現行型(最新型)フィアット500についての記事です。旧バージョン(初期型)との、外観やインテリアの変更点・違いを説明しています。
- ボリュームモデルのFiat 500が2008年の日本導入以降初のマイナーチェンジ
- エクステリア・インテリアをアップグレードしたことでよりファショナブルに
- 最大の特徴は、LEDデイライトを追加したことで変わったフロントフェイス
FCAジャパンが、フィアット・ブランドのボリュームモデルである「Fiat 500」をマイナーチェンジし、リニューアルされた最新型モデル(後期型)のチンクエチェントを全国のフィアット正規ディーラーにて販売スタートさせたのが、2016年1月23日(土)のことです。
2007年7月4日、イタリア本国で発表された新型フィアット500(ニューチンクエチェント)のデビュー以来、8年半ほどを経て、初めてエクステリア・デザインの変更を受けたモデルの登場となりました。
フルモデルチェンジとなるのでは?とも自動車業界では囁かれていたようですが、前期型を踏襲したキープコンセプトでの刷新となりました。それだけロベルト・ジョリート氏による現代版500のデザインが秀逸であったということなのでしょう。
多彩なボディカラーや限定車をもつ現代版の新型フィアット500の色褪せない魅力!
■最新型モデルのフィアット500はどこが変わったの?
さて、先述の通り、日本市場では本国イタリアから一年後の2008年に導入された新型フィアット500。まさに『顔』であるフェイス・デザインに変更が加えられるマイナーチェンジであった点が最大のポイントです。
主な特徴は、エンジンONで点灯するLEDデイライトを追加した点、そしてオーディオを5インチのタッチスクリーン仕様へアップグレードし、センターコンソールにUSBと外部入力端子を装着した点です。しかし、見えない部分を含めて変更部品は1900点にも及ぶとのことで、かなり有効な対策が施された最新モデルなのです。
↓マイナーチェンジ後
エクステリアに関しては、フィアット500にそれなりに精通してる方でないと、パっと見の違いは見つけにくいと思います(チンクオーナーの方ならすぐに分かるでしょうけど)。分かりやすいのはエンブレムとヒゲの下のエアインテークがかなり大きくなったこと。これはエンジンの熱ダレを防止するための機能重視の変更。
特にフロントは顔つきが大きく変わったわけではないので、道路ですれ違ったくらいでは一瞬で判別はやや難しい。
リアについては、テールランプがドーナツ状になって中央がボディ同色なので後ろからだと「お、新型だな。」とすぐ気付きます。
↓マイナーチェンジ後
バンパーモールがやや下よりになった事で視覚的にオシリが下がって見えるため、ヒョコっとケツ上がり目に見えた印象が緩和された。ドッシリ安定感が出て、個人的には一番いいデザイン変更点だと思いましたね。
エクステリア・インテリア等の大きな変更点は以下のとおりです。
【エクステリア】
- ヘッドランプの形状をプロジェクタータイプに変更(Pop のみ、Lounge は変更なし)
- テールランプの形状がモダン(?)なドーナツ型に変更。ランプ中央部はボディ同色
- フロントバンパーの形状を変更。 フィアットロゴが施されたクロームモール下に横長のモールを追加。バンパー下部の形状を変更
- リアバンパーの形状を変更。これまでテールランプに組み込まれていたバックランプとリアフォグランプを、下部の モールに移設
- TwinAir Lounge のホイールをより高級感のあるデザインに変更
外観的な形状は変わらないですが、ご覧の通り眼光はけっこう鋭くなってます。
ライト部分は大きな変更が施されています。ヘッドランプは「Lounge」だけでなく「Pop」にもプロジェクター式を採用。
また、全モデルにLEDデイライトが採用されました。走行時に常時点灯するこのデイライトにより、周囲からの被視認性が高まるので安全性にも寄与しますね。たしかイタリア(他のヨーロッパ諸国も?)はデイライト標準だったと思います。
テールランプの「ドーナツ」はけっこう賛否というか好みが分かれる…?
先述の通り、2007年の本国デビューから8年目でのマイナーチェンジということで、一般的には車のモデルチェンジとしては長めのサイクルです。逆に言えば、ニューチンクエチェントはデザイン的に手を入れ直す点がほとんど無かったということですね。
もちろん各部品類(今回の変更部品は1900点)については、問題を洗い出して故障・トラブルを予防すべく対策部品に交換されていますが、これらは目に見えない部分の変更点です。
【インテリア】
- ステアリングホイールのデザインが変更され、オーディオおよびハンズフリーのコントロール機能を追加
- ドリンクホルダーを改良。 ホルダーの内側にラバーサポートを装着することでドリンクの保持機能を改善
- グローブボックスを新たに装着
- シートをよりファショナブルなデザインに変更
時代とはいえ、CDプレイヤーが無くなるのはチト淋しいかな…(郷愁)
ボディ同色のダッシュパネルの中央には、「500X」にすでに採用されている5インチのタッチスクリーンが搭載され、Bluetooth経由で携帯電話のハンズフリー通話も可能になりました。
ファブリックのシートデザインは垢抜けて良くなったと思います!
なお、フィアット 500の魅力のひとつであるボディカラーについては、これまで限定車のみに設定していたミント グリーンとカントリーポリタン イエローを新たに加え、ボサノバ ホワイト、パソドブレ レッド、アイス ホワイト、ブルー ヴォラーレの全6色を設定。
画像出典:FCAジャパン