アバルト ABARTH

サソリの車・アバルトとは?フィアットなのにABARTHブランドの理由は?エンブレムマークに込めた熱い魂!

投稿日:2018-05-04 更新日:

赤ミミ ABARTH500

サソリのエンブレム・マークの車を最近よく見かけるけど何だろう?

誰しもがイタリア車に詳しいわけではありません。フィアットやフェラーリくらいしか知らなくても普通だし、チンクエチェントと言われてもピンと来ない。「ルパン三世の愛車…」「カリオストロの城で出てきた黄色いクルマ…」 これでやっと「ああ~!アレのことね!」と分かってもらえるコトもしょっちゅう(^_^;

だから、サソリマークの車『アバルト ABARTH』のことを知らない方が多いのもまったく普通!

 

新型フィアット500(チンクエチェント)が欲しくてFIATディーラーに行ったら、形は瓜二つなのに『アバルト ABARTH』という別ブランドがある… どういうこと? そんな風に、素朴に疑問に思うイタリア車ビギナーの方も多いことでしょう。

それに蠍(サソリ)のエンブレム・マークの車なんて珍しいですよね。

速そうな馬とか、強そうな猛獣とか、自動車のエンブレムはだいたい動物のモチーフが多いもの。スコーピオン… 本場イタリア語ではスコルピオーネ(Scorpione)まあ、変わり種ではありますね。

それに、すっかり日本でも認知された新型「フィアット500」とほぼ共通したフォルム。でも、エンブレムはサソリマークの車。初めての方には謎なクルマだと思います。まずはその成り立ちについてから説明していきましょう。

とはいえ、アバルトについて掘り下げだすと深くなり過ぎるので…

ここではライトユーザーさん向けに出来るだけシンプルにまとめようと思います。(ちょっとマニアックで中級者向けですが、現代版サソリでなく旧車のオリジナル・アバルト595については下記のリンク記事が詳しいです↓)

旧アバルト595(オリジナルABARTH)はフィアット500Dをチューニングしたサソリ版チンクエチェント!

 

ちなみに、おすすめのABARTHムック本はこちら。新しめな雑誌の「フィアット&アバルト ファンブック(Vol.1~3)」です。

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カスタム・チューニングにも触れられていて、今のアバルトについて詳しく分かる良本だと思いますよ!

 

■そもそも『アバルト ABARTH』とは何でしょう?

アバルト(Abarth)とは、かつてイタリアに存在した自動車メーカーです。1949年にFIAT社と同じく北イタリアのトリノに設立、1971年にフィアット社に買収されました。1990年代以降は、フィアットが生産する車のグレードやモデル名として名前を残すのみでしたが、現在は、アバルト&C.社(Abarth&C. S.p.A)として再組織されて別会社となっています。

 

アバルトの名前は、創業者のカルロ・アバルト(Carlo Alberto Abarth 1908-1979)に由来します。元々、フィアット車をベースに自社チューンしたレーシングカーで自動車競技に参加しながら、チューニング車やチューニングパーツを販売する会社でした。

ちなみに、ABARTHというスペルはイタリア人の名前にはないのですが、それは彼がオーストリア人だからです。元はカール・アバルトという名前で、イタリアに移住し市民権を得てからカルロ・アバルト(イタリア語読み)となりました。

 

■フィアットとアバルトの関係

1949年に設立されたABARTH&C.社は、レーシングチーム「カルロ・アバルト・スクアードラ・コルセ」として、当時からイタリアで盛んだったモータースポーツに参戦し、名だたるレースで次々と勝利を収めていきます。レース活動に必要な膨大な資金は、フィアット社のFIAT500 Topolino用として、トランスミッションとマフラーのチューニングキットを開発して販売、

●初代FIAT500 Topolino(トポリーノ)

 

これがアバルト社の屋台骨となるチューニング事業の最初で、後々に渡りベースに選ばれるクルマも多くはフィアット車でした。ボディに改良を加え、マフラー等に自社開発パーツを採用します。

そのフィアット改造車によるレース結果およびスピード記録に応じて、アバルトに成果報酬を支払うという契約がフィアット社との間に結ばれたこともあり、より関係を深めていったという経緯があります。コンパクトで実用的なフィアットの小型車に、モータースポーツにも参戦可能な本格派な走りを加える味付けは、車イジリ大好きなイタリアの人々を熱狂させ、人気を博したのでした。

出典:ABARTH公式HPより

こうして、小さなクルマから最後の一滴まで馬力を絞り出すようなチューニングで本格的なレースに勝利するスタイルは、レーシングカーを一般大衆にも手に届く存在とし、ABARTHの哲学が確立されたのでした。そして、1958年にはFIAT ABARTH500が誕生します。

その脈絡から、現在のアバルトブランドが復活しました。当時のようなメカチューンではありませんが、ターボエンジンと足回りの強化、エアロの装着等よるチューニングが施されています。

新しいアバルト500(※2018年時点でのラインナップはABARTH595となり500はありません)も、全体的にフィアット500をベースとしています。車格は同じですが、フロントバンパーとリアバンパーの形状が異なるので、全長は3,660mmと10センチほど長い。(往年のアバルト500が、RRレイアウトのエンジンフード冷却のためオシリを少し持ち上げた形状で、現在のアバルトもリアスポイラーのデザインがそれを踏襲している)

1.4リッターのターボエンジン、強化されたサスペンション、16インチのホイール(195/45R16)、セミバケットシート等、数々の味付けがなされていますが、詳細はまた別の記事で。

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■サソリのエンブレムに込められたABARTHスピリット

創業者のカルロ・アバルトの星座であるサソリが描かれたエンブレムを掲げ、 小さくてもその猛毒で大きな獲物を仕留める蠍のイメージをそのままに、 1950~60年代にかけ、数多くのレースで大排気量車を相手に活躍し人々を熱狂させました。この印象的なサソリのエンブレム『スコルピオーネ』(イタリア語でスコーピオン)を掲げた改造車は『アバルトマジック』『ジャイアントキラー』『ピッコロ・モンスター』と賞賛され伝説となります。

1970年代にフィアットに買収され、 モータースポーツ部門を受け持ちWRC等で活動を続けた後、一時活動を停止していましたが、2007年に復活を遂げて現在も尚アバルトファンの期待に応え続けるカリスマ性を維持しています。

小さい車ながらパワフルな走りで、他の大きな車にも負けないピッコロ・ホットハッチ… アバルトは昔も今も、そういう車をたくさん世に生み出してきました。そんなブランドコンセプトも、現代のサソリのエンブレムにも込められて継承されているのです。

よく『サソリの毒にやられる…』という表現をされますが、一度乗ったらイチコロかも!?

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