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カリオストロの城で躍動!ルパンの黄色い車はフィアット500☆クラリス様の赤い逃走車は?

投稿日:2018-08-21 更新日:

ルパン三世『カリオストロの城』で爆走してる車はイタリアのフィアット500(チンクエチェント)で、クラリス様が逃走に使ってる車はフランスのシトロエン2CV(ドゥセボー)です。

どちらも半世紀近く前の旧車ですが、まだ現役のクルマも沢山残っています。

 

カリオストロの城は、ルパン三世の劇場アニメ映画の第2弾で、のちの巨匠・宮崎駿氏が映画では初めて監督を務めた作品。公開は1979年12月15日ということで、実に40年近くも前の作品なんですよね…!(僕と同い年です)

ルパン三世 カリオストロの城

ルパン三世 カリオストロの城

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いまだ色褪せない作品の魅力には驚きです。

逃亡中のクラリス様を助けるシーンの爆走カーチェイスは序盤の見所の一つで、黄色いチンクエチェントが改造されたルパン仕様のスーパーチャージャーで崖を駆け上がる走りの小気味よさといったら!

この、宮崎駿監督のカリオストロの城で、ルパンの愛車として広く知られるようになったクルマが、戦後のイタリア小市民のアシクルマだった『FIAT500(フィアット・チンクエチェント)です。

元々はルパン三世のTVファーストシリーズ(1971-72)が初出で、作画監督 大塚康生さんの当時の愛車だったことで知られます。1stシリーズの途中から製作に携わった宮崎駿氏が、主人公のルパン一味のクルマを高級車のベンツSSKからFIATに乗り換えさせました。

ちなみにクラリス様の逃走車『シトロエン Citroën 2CV』は、同じくルパンの1stシリーズ当時からの宮崎駿さんの愛車なのですが、詳しくは後述しましょう。

 

■カリオストロの城で爆走(笑)チンクエチェントの魅力

幻の偽札「ゴート札」を追って、ヨーロッパの独立国家『カリオストロ公国』に入国したルパンと次元。そこに、謎の男たちの車(英高級車のハンバー・スーパー・スナイプ)に追われるウエディングドレスを着た少女が運転する赤いシトロエン2CVが…!

リアのエンジンルームに特製のスーパーチャージャーを搭載した、小さくて可愛らしい黄色いクルマの活躍は、強烈な印象を残しました。この映画でFIAT500こと「チンクエチェント」を知った人は多いと思います。(僕もそうでした)

チンクエチェントとは、数字の500のイタリア語読みで、フィアットはFIAT社というイタリアの自動車メーカーの名前。(詳しくは別記事にまとめてあります♪)

 

カリオストロ公国でのチンクエチェントの大活躍は、あえて書く必要もないでしょうけど、当然ながら映画の中のような爆走を旧車である実車に求めるのは難しいところです(苦笑)

戦後のクルマですからね。敗戦国だったイタリアの貧しい時代に、1955から1977の約20年ほど製造されて、現代に至るまで世界中で愛され続けている車。ちなみにルパンが乗っているのは定説としてFIAT 500F(エフ)という型と言われてます。

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黄色い塗装の車体が多いですが、同じ黄色でも色調は様々。わりとオレンジに近い濃いめの黄色やマスタード色(からし色)をよく見かけますね。ルパンのチンクは『バニライエロー』と呼ばれる黄色。

 

元々のチンクエチェントは、車名の通りの500ccの排気量で13馬力ほどしかありません。空冷直列2気筒エンジンがリアに搭載されたRRの小型大衆車です。

カリ城では冒頭のカーチェイスでルパンがレバーを引くと、後部ハッチが開いてスーパーチャージャーが稼働します。くシトロエン2CVで逃走するクラリス様を追いかけて、崖を駆け上り、森を突き抜け…! 前方に先回りするという凄い走りで大活躍していましたが、実車はチューニングしても80kmくらいが精一杯ですね(^-^;

 

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レトロなメーター。すごく単純な構造です。

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セピアや白黒が似合う。

 

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作中でも分かる通りのリアエンジンで、空冷のため実際にハッチを開けて走ってるクルマもしばしば見掛けますね。

実際のフィアット500には、スーパーチャージャーを積んでるモデルは当然ありませんが、おそらくカリオストロで元ネタというか、モデルにしているのはレース車として活躍したアバルト仕様のフィアット500です。

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大衆車であるフィアット500を中心に、小さな車をチューニングしまくって当時のレースで伝説的な活躍をしたカルロ・アバルトが立ち上げたチューニングメーカーがABARTH社。

アバルトに手がけられ、27馬力~38馬力ほどの倍近くにパワーアップされたFIAT500(ABARTH500)はレース時に、こうしてエンジン冷却のために後方ハッチを開けたままにして走ったりします。(アバルトは純粋なメカニカルチューンで馬力を上げていて、ターボもスーパーチャージャーも使っていない)

きっと映画のイメージはこれに着想を得ていて、2015年に30年ぶりのTV新シリーズとなったルパン三世PART4でも、オマージュ的に愛車として復帰してる黄色いチンクはエンブレムが蠍(さそり)となっていて、ABARTHであることが示唆されています。

 

■クラリス様の真っ赤なシトロエン Citroën 2CV

AndrewExtra / Pixabay

クラリス様!

※この記事は現在加筆中です※

 

■30年ぶりの新作パート4で旧チンク再び!アバルト仕様でパワーアップ!?

2015年10月から放映された30年ぶりのTVシリーズ ルパン三世 PART4 も「大塚康生ルパンの継承」を謳っていることもあって随所にオマージュも配された良シーズンでしたね! カリオストロばりに走る黄色いチンクに乗っていますが、フロントのエンブレムがアバルトになっています。

 

オープニングは大野雄二氏が再編曲した「ルパン三世のテーマ」で安定のカッコ良さ! それに加えて「片目3D」と呼ばれる片目で見ると立体的に見えるトリックアート的な映像技術で描かれているのです。ぜひ下のYouTube動画で見てみて下さい♪

奥行きある映像を片目で見ると、脳が立体感を補おうとする錯覚を利用してるそうです。縦の「分割線」がポイント。0:30あたりの次元の弾丸が飛んでくるシーンなんか鳥肌モノ!

 

ルパン三世 PART4は、イタリア半島内にある小さな独立国家サンマリノ共和国を皮切りに、イタリアを中心とした舞台設定で作風にマッチしています。全24話。

個人的には第16話「ルパンの休日」という話が好きです♪ ルパン、次元、五右衛門トリオが仕事をお休みしてチンクエチェントでメッシーナの寿司屋へ向かうというノンビリした話。結局、不二子ちゃんの面倒事に巻き込まれ、とっつぁんにも追われ、相変わらずな展開ですが(笑)


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ガス欠になったチンクが急な下り坂を転がって行ってしまうシーンで、一人車内に残っていた五右衛門に、ルパンが「五右衛門ブレーキ踏めえぇぇぇ~!」と叫びます。

すると五右衛門が「…ん、どれだ?」と呟きながら、クラッチベダルを踏んでクラッチを切ってしまい、クルマは更に加速…!

ここは最高にツボりました(笑)

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