フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、フランスのルノー(Renault)に対して経営統合案を提示しているという気になるニュースが注目されていましたが、本日6月6日の時点ではフィアット✕ルノーの経営統合は撤回されたそうですね。
ルノー側の取締役会としても、一時は承認寸前となったと報道されています。
しかし、ルノーの筆頭株主であるフランス政府が判断を先延ばしするよう求め、同社が結論を再度先送りしたのを受けてイタリアFCA側は撤回に動いたという…
世界第3位の自動車メーカー誕生は目前と思えましたが、まだまだ先の読めない展開が続くようです。
■イタリア最大の自動車メーカーFIATとは?
ここ日本では、オシャレな欧州車のひとつとして人気のフィアット車。
特に、2008年に日本市場にも上陸した新型フィアット500(チンクエチェント)を皮切りとして一挙にシェアを拡大したと言えますが、そもそもは(主に精神的な意味で)前身とされる旧チンクことイタリアの国民車 ”FIAT500(Cinquecento)”の存在があまりにも大きい…
そして、どう考えても「ルパン三世」の功績は計り知れないでしょう!
2019年で創業120周年を迎えるフィアットの歴史は古く、ヨーロッパで産声をあげた自動車産業の誕生とほぼ同じ時代の道程を歩んできました。
2014年にJeep(ジープ)を誇るアメリカのクライスラーを完全子会社化し、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)として本格的にグローバル化を踏み出し、さらには今回のルノーとの経営統合の模索・・ と動向がかなり活発になってきています。
どうもイタリアという国のイメージからか、単に根拠の薄いステレオタイプなのか、イタ車は「故障が多い」とかレッテルが貼られがちですが、何気にスゴイ自動車メーカーなのです。(何度か経営は傾いてますが 苦笑)
フィアット社が誕生したのは120年前の1899年。
アルプスの麓に位置する北イタリア・ピエモンテ州、1861年のイタリア統一時には首都であったサヴォイア家のお膝元トリノ(Torino)に誕生しました。ブリケザリオ伯爵家に9人の地元の名士が集まり、設立した自動車会社がフィアットです。
フィアットという名称は、「トリノ・イタリア自動車製造所」という意味の「Fabbrica Italiana Automobili Torino」というイタリア語の頭文字です。
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