デュアロジック 故障修理/トラブル 良い所/悪い所

デュアロジックの操作方法!エンジン始動・停車の仕方は?正しい運転と乗り方でフィアット車を楽しもう♪

投稿日:2018-09-26 更新日:

 

可愛らしいフィアット500が欲しいな♪乗りたいな♪買おうかな♪ と思ってる人がネットで調べてみると、まずは目にすることでしょう『デュアロジック dualogic』という言葉。

良くも悪くもでしょうけど、新しいFIATの代名詞になっちゃいましたね(笑)

 

EVトポリーノ"電気サソリ"New ABARTH

デュアロジック不具合はフィアット500の代名詞!?

このチンクエチェンティスタという500LOVEな個人サイトでも、けっこう「デュアロジック」の検索ワードで訪れて下さる方が増えています。

おかげ様で、Google検索やYahoo!でも、オフィシャル(fiat magazine CIAO!)で藤トモさんが「デュアロジック運転のコツ」を解説してるページの次くらいに出てきて少し嬉しい♪

デュアロジック dualogic グーグル検索

そして、当サイト内のアクセス記事ランキングでも上位を総ナメ状態…。だいたいコイツらが1位2位3位の表彰台を独占してる日が多いです。

 

…うーん、有り難いのですが(苦笑)、

故障やトラブル系の記事が中心になってしまうのが、微妙っちゃビミョーなんです…

いやいや!べつに悪口は書いてませんよ?(汗)まぁ、しがらみも忖度もないですから、体験を元に自由に書いてますけど、個人的にはポジティブに捉えていますよ。デュアロジック君。

(出来の悪いコほど可愛い…的な…?)

デュアロジック車 フィアット500

まあ、冗談はさておき、新車購入してもディーラーでさほど運転のレクチャーもされずイキナリ乗って帰らされることが多いらしい(?)フィアット500。ここではデュアロジックの基本的な操作方法をメインに書きましょう。仕組みやら構造は他のデュアロジック記事にて詳しく。

 

フィアット500のエンジンを始動する前に…!

フィアット500 エンジン始動

キーを捻る前に、儀式が必要です。まあ『始動の仕方』と言うほどではないかもしれませんが、クルマの特性に合った動かし方をしてあげるのが吉。デュアロジックを労りながら乗ってあげましょう。

フィアット500の運転席のドアを開けると『キュゥィィィィン…』とモーター音が足元から聞こえてくるのですが、この音が完全に止まってからキーを回してエンジン始動するのがデュアロジック車の鉄則です。

この音は、デュアロジックのポンプが作動する音で、パソコンに例えるならOSが立ち上がる前のスタンバイ状態です。Windowsとか開くまでは操作しちゃイケナイですよね。下手に触るとシステムやデータが壊れるかも、って最初に教わりますものね。まあ、そういう事です。

 

車を運転する時って、わりと乗ってすぐにエンジン掛けることが多いと思います。

夏は早く窓開けたいですし、冬はとりあえず暖気しときたいですし。乗り慣れたクルマなら尚更、自然と一連の動作で乗り込んだと同時にキーを回しちゃう。…でも、フィアット500やニューパンダといったデュアロジック車はダメ。最初のモーター音が鳴り止む10秒弱を待つ必要があります。

デュアロジック 油圧ポンプ

この音は、デュアロジックの油圧ポンプが作動しているモーター音で、適正な油圧が確保できるよう準備をしている音です。(このパーツはDENSO製のようですね)

起動スタンバイ中にエンジンを掛けることは、システムが立ち上がっていないパソコンを無理やり操作しようとする様なものなのでしょうけど、このクルマの場合ある程度は無理して起動できてしまうことがある(エラーになる場合もある)みたいなので…

そうなると機械的にかなりの高負荷が掛かります。これがよくありません。

デュアロジック Dualogic

さらに、その状態ですぐさまアクセル踏んで発進しようものなら、油圧が不十分でパワー不足のまま、デュアロジックに重さ1トンの車のギアを切り替えるという過酷な動作を強いることになるので、そんな事を続けていればどう考えても遅かれ早かれ壊れますよね。

人間も、準備体操せずにイキナリ急激な運動すればケガしちゃうし、疲労が蓄積したまま無理し続けてればカラダ壊しちゃう。

ちなみに、ある程度走ったあとに駐車して、さほど間を置かずに乗り込んだ時などは油圧が多少キープされてるので、モーター音が短くなったりします。エンジンオイルの油温もそうですが、一度カラダが暖まっていれば、すぐまた走り出せるということで、やっぱりクルマもヒトに似てますね。

そして、デュアロジックの油圧ポンプ自体の不調や、バッテリーが弱って電圧低下してる等の症状も、この作動音で気付くことができます。いつもと明らかに音の鳴り方が違ったり、音自体が変わっていたり、弱々しく途切れたりする様な場合は、すぐにディーラーか専門の工場・ガレージに持ち込んで診てもらうべきでしょう。(ちなみにモーター交換は約10万…)

 

助手席側から運転席に乗り込む場合

駐車場などスペースの都合で、助手席側から乗り込んだ場合はデュアロジックの油圧ポンプは起動しません。(モーター音が鳴りません)これは注意が必要な点です。

路肩に停車していて乗り込む際なども、交通量が多かったりすると助手席側から入ったりする事もあると思いますが、そういった時は、運転席側のドアを一度開けばモーターが動き始めるので(少しでもドアを開けばOK。動き出します)、きっちりポンプの起動を確認してからキーを捻りセルを回してエンジンを始動させましょう。

 

また、バッテリー負荷の軽減のためにも、デュアロジックのポンプが起動し終わるまではじっくり待つべきでしょう。バッテリーについては別の記事にまとめてありますが、

やはりパソコンに例えるなら、ウィンドウズとかのOSが開いた直後はスタートアップのソフト(セキュリティソフトとか)がいろいろ裏で動いていて重いですよね。さらに同時にネットに繋ごうとしようとしても開かなかったり、ひどいとフリーズしたりしますものね。

これはフィアット500やパンダに限らずですが、現代の自動車はいろんな事に電気を使っていますから、特に始動の時は、できるだけ電力を消費する機能を絞り込んだ方がバッテリーに優しいです。

 

エンジンをかけたら最初は丁寧に発進

デュアロジックの油圧ポンプが起動音が停止するのを待ってエンジンをかけますが、ギアを入れて発進する際にはゆっくりした操作を心掛けましょう。少し余裕をもって数分の暖気を行えればベストと思われます。

特に駐車場から出るのに切り返しが必要な場合は、1速→バックのギアチェンジを繰り返すことになるため、デュアロジックに負荷が掛かります。構造上1速とバックの切換え動作には大きな力が加わるからです。

 

デュアロジック車の発進時、アクセル操作はデリケートに!

 

【発進】→【加速】
発進する際は、普通のオートマ車にはあるクリープ現象がないため、じわじわ右足でアクセルペダルを踏み込みます。動き始めで深めに踏み込んでしまうと、クルマの挙動としてはギクシャクします。一気に強く踏み込むことで、急激に2速に切り替える操作が行われて 「ガックン!」となる。これはマニュアル車の運転経験があると分かりやすいのですが、半ば強引めなギアチェンジなのでクラッチ板とギアを痛める操作でもありよろしくありません。まだ充分な加速が伴っていないのにシフトアップすると、その切り替えの瞬間は減速気味になり、やや急ブレーキをかけたような状態となります。交差点の信号待ちからの発進時だと後続車に間を詰められ、なんだったらクラクション鳴らされちゃいます(→ブレーキランプは点かないため)。発進時だけでもMTモードを使うのは有効かと。1速で少し引っ張り気味に加速すれば充分な推進力を得られ、シフトアップするための余裕もできます。

ATモードならそのまま少しずつアクセルを踏み込んでいけば、スピードアップと共に自動でシフトが上がっていきます。MTモードならドライバーが自分のタイミングで2速→3速→4速とシフトアップしてゆけばよいのですが、変速のスパンは速度とともに短くしていくイメージですね。ローギアのままスピードを上げ続けると回転数がエライことになってエンジンが悲鳴をあげてるような音がし始めるので、普通に分かりますけれど。それにギアは早めに上げてかないと燃費も悪くなりますからね。

 

気になる「変速ショック」は運転でカバー!

全てのクルマに「変速ショック」は生じます。AT車(オートマティック)であっても、わずかながらギアチェンジ時には挙動の変化はあるものですが、MT車(マニュアル・トランスミッション)と比較するとスムーズに行われることが多いです。

もちろん、マニュアル操作の場合はドライバーの手腕によってはオートマよりも滑らかに動かすことが出来るものですし、それこそがMT車を運転する醍醐味ではありますよね。

2気筒ターボエンジンの『ツインエア TwinAir』は特にMT操作が楽しいクルマなので、思い切ってマニュアル・チンクエチェントをGETしちゃうのもアリですよ♪(※2019年現在では限定車500Sのみとなります)

 

デュアロジック車の場合、クラッチ操作をオートマティックで行っているとはいえ、デュアロジックの「変速ショック」は大きく、有り体に言ってしまえばあまり上手ではないMT操作と言えなくもないですね… けっこう「ガックン!」 となるわけです。(もちろん人間が運転したってマニュアル車だと上手い下手があるので、そう考えれば機械式なわりに上出来とは思いますけどね~^_^;)

いわゆる一般的なオートマ車(トルコンAT)の感覚で、普通にベタ踏み運転してしまうと、変速ショックはかなり 「ガックン!」 となりがちです。上半身が前後するくらいに揺れることも。

多少のアクセルワークは求められる車なので、あまり運転に自信のないドライバーさんはFIAT正規ディーラーで何度か試乗させてもらった方がいいですね。

マニュアル車の運転経験がある人であればご存知の通りですが、変速時のタイミングで少しアクセルを抜いてクラッチを繋ぐのがMT者をスムーズに走らせるコツなので、デュアロジック車の運転でも同じようにアクセルワークすれば万事解決。オーケーです。

ATモード運転していても、慣れると車がシフトを上げようとするタイミングが体感的に分かり、それに合わせてアクセルを軽く戻すだけで変速ショックの大部分は消せます。MTモードで上手な人が運転すれば、ほとんど繋ぎ目が分からないくらいにクラッチミートできますよね。

デュアロジック車の運転操作に慣れてくれば、そのギアチェンジ時のショックもアクセル操作で緩和できますし、スムーズに操作できるようになる実感が得られるとドライブがどんどん楽しくなります! MTモードも組み合わせながらテクニックを向上させていくのも、面白いですよ!

 

では、おさらい。

●発進時にはデリケートに!
●少しずつ丁寧にアクセルを踏み始める!

…です♪(^-^)b

ギアチェンジに携わってるデュアロジックに負荷が掛かり過ぎないよう気を付けていれば、不具合の予防や寿命を伸ばすことにも繋がりますので、ぜひ日頃から乱暴な発進はしない様に注意して下さいね。

↑フィアット500をはじめとしたデュアロジック車の運転のコツなどは他の記事でも触れてます♪

 

難しいのは坂道発進!

先述の通り、一般的なオートマ車のようなクリープ現象がないということは、登り坂で停車時にはブレーキを緩めると後ろにズルズル下っていってしまいます。

坂道発進はオートマ限定でも教習所の実技で教わりますが、必要ないから忘れてしまいますよね(^-^;

一応フィアット500には、約5%以上の勾配の上り坂で停止→発進する際には、約2秒間クルマがズリ下がらないよう自動でブレーキが作動してくれる「ヒルホールド」という便利機能が付いているものの、どのくらいが5%の勾配なのかハッキリ言って分かりません(笑)どっちか微妙なカンジの斜面だったら、ブレーキを離すまで利いてくれるか分からないのでドキドキです(苦笑)

僕は慎重派ですから、常にサイドブレーキを引くようにしていました。

 

 

なかなか上手に乗りこなすにはコツの要る「じゃじゃ馬」な側面もあるフィアット500ですが、個性的なクセを理解してテクを向上させると愛着もひとしお強く湧いてくると思います!もちろん安全第一なので、どうしても慣れることが出来なければ乗り換えも視野に入れて、無理せずデュラロジック車と向き合えればよいですね!

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