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フィアット500&アバルトのスパークプラグ交換は効果あり!安価にお手軽メンテ&チューニング

投稿日:2022-07-31 更新日:

フィアット500やアバルト595に限ったお話ではないですが、自家用車であっても定期的なプラグ交換って大事ですよね!

え、プラグって何?というFIATオーナーさんもぜひ読んでみて下さい♪^-^

 

スパークプラグ(点火プラグ)とは?

スパークプラグとは点火プラグとも言い、ガスコンロが「カチカチッ」「チチチチッ…」と火花を散らして点火する部分と同じ働きをするパーツです。エンジン(内燃機関)で動くクルマには必ず付いています。エンジンの各シリンダーに1個ずつ装着されていて、ガソリンと空気の混合気に火花(スパーク)を飛ばして爆発、ピストンの上下運動が起こり動力となるわけですね。自動車の心臓部であるエンジンですが、ほんの指一本ほどの部品に不具合が生じれば動きません。だから点火系は、とぉ~っても重要!なのです。

 

■『ツインエア TwinAir』なら2気筒だからプラグも2本

ご存知、ルパンでおなじみ先代の旧チンクエチェントと同じく2気筒のエンジンを持つことが特徴的でユニークでもある、現代版ニューFiat500の『TwinAir ツインエア』エンジン。

もちろん旧車版とでは、空冷と水冷、RRとFFの違いはあるし、そもそも機構やテクノロジーとしても全く別物なのは言うまでもなく自明なのですが、21世紀の新しいフィアット500の人気を支えたオマージュの意味でもツインエアの登場は代名詞的でセンセーショナルだったわけです。

 

2気筒ということは、シリンダー&ピストンが2つあるエンジン(いや、「2つしかない」がニュアンスとしては正しいかな 笑)ということ。なので、旧車の古いチンクエチェント(Nuova500)も、現代版の新しいフィアット500(TwinAir/フィアット・パンダ)も、スパークプラグは2本です。

赤丸の部分がイグニッションコイルで、その先のエンジン内部にスパークプラグがあります。

一方の、新型フィアット500のTwinAirではない方の車種「1.2」は4気筒エンジンだから点火プラグは4本。アバルト(ABARTH)シリーズも595/695をはじめ124スパイダーも含めてすべて4気筒エンジンなので同じく点火プラグは4本。となります。

こちらはフィアット500の4気筒。

 

エンジンの燃焼は「混合気」「圧縮」「点火」が大事。

点火系のトラブルは比較的ボクら素人ドライバーにも身近な問題なので、故障や不具合に直面するとすればスパークプラグはわりと多いかも。ネガティブな自覚症状が出てない状態でも、トラブル予防を兼ねてリフレッシュするのは、安価なチューニングでもあるので車検の際にでも早めに交換するのをオススメします☆

 

最近はAmazonや楽天とかでも「フィアット純正プラグ」が販売されてたりもしますが、やはりリーズナブルな代替品の方をよく見掛けます。相場観としては1本あたり大体1300円~1500円くらいまでかな。

こちらはDENSO(デンソー)の4本セットなので、4気筒の1.2リッターエンジンの500用です。

フィアット純正でなくとも適合車種を明記の上で売られていることが通常ですから、さほど購入に心配はいりません。(※でもメルカリとかのフリマアプリやオークション等の個人出品物の場合は注意してくださいね)

 

…ちなみに、

同じフィアット500でも『TwinAir』と『1.2』のプラグは違います

 

 

フィアット 500 等 スパークプラグ 55188857 BERU製

 

取り付けるネジの部分がツインエアの方が少し長いんですよね。なので流用はできません。ツインエア専用プラグ(FIAT純正品番:55242187)も探せばネットで一般購入できるようです。

でもツインエア用の純正プラグはあまり出回っていない印象はあります。

シンプルに需要と供給のバランスなのでしょうけど、やや割高とも思えますし、送料を入れたらディーラー価格とさほど差はないのかもです。

 

こちらも、やはり同じく純正以外の代替品で規格の合うものは見つかりますね。

 

まあー、でも、どちらにしてもNGK製なんですけどね(笑)

なんなんだ、この値段の違いは。とも言いたくなりますが、要は逆輸入になってるんですよね、フィアット純正プラグは。”Ricambi Originali”とイタリア語で書かれている箱にはちゃんとFIATとLANCIAのロゴマークが入っていますが、その下には堂々の”made in Japan”の表記が…!

まあ、日本人としては国産部品がイタリアで採用されてるのは嬉しいですけど(笑)

お安い方が助かるよね^-^

 

もちろんABARTHも、アバルト適合のスパークプラグがちゃんとあります。

 

場合によっては、純正品を直仕入れのFIAT&ABARTH正規ディーラーの方が、部品代としては多少はお安いのかもしれませんが、おそらくやや割高な工賃を含めると出費としてはドッコイなのかも? ディーラーさんとのお付き合いも考えれば、車検の時などにお願いして、一緒にやってもらえればベターかもしれないですね。

まあ、あまりケチってもアレなんですけど(^_^;

DIYで自ら愛車をメンテナンスしたりチューニングするのも楽しいですから、好奇心旺盛なオーナーさんなら積極的にチャレンジするのはアリだと思いますよ!せっかくのマイカー・マイFIAT500なので、車イジりも満喫しチャオ☆

 

■ツインエアは2気筒だからこそ点火系が一層大事!

仮に、プラグ1本がダメになったらイキナリ単気筒(笑)になってしまうTwinAir ツインエアです。

まあそうは言いつつも、プラグ自体が逝ってしまう事例はほとんど聞いたことはなく、それよりも僕が乗ってるツインエアが直面したトラブルの様にイグニッションコイルの方が死んでしまう事もしばしばあるようです。

プラグを正常に点火出来なくなるので、当然ながらアイドリングは不整脈のように安定せず、エンストを繰り返し、少々怖い思いをしたものです。単気筒じゃさすがに車は走れません。エンジン系トラブルのエラー表示が点灯したら、すぐに専門の整備工場に持ち込みテスター診断してもらいましょう。(くれぐれも自走運転で乗っていくような危ないことはしないで下さいね!)

 

点火系パーツの故障や不具合に見舞われないまでも、長い年月ノーメンテ・ノー交換で走らせていると、スパークプラグの電極が徐々に減って本来の性能が出せなくなりパフォーマンスは低下してきます。

プラグは消耗品です。基本的には車検毎の新品交換で問題ないと思いますが、正規ディーラー以外のカー用品店やガソリンスタンドで車検を通すこともあるでしょう。その場合は、自ずから依頼(おそらく要追加料金)しない限りはプラグ交換まではしない筈です。

 

スパークプラグだけの交換なら、FIAT系を扱ってるガレージさんであれば大抵プラグのストックはあるので、順番待ちがなければ作業は速攻で終わります。

メカニックさんのテキパキとした腕で、あっという間にエンジンカバーが外されて、ものの10分程度でプラグ交換は完了しちゃいます! プロフェッショナルならでは所作ってカッコいいですよね。道具の使い方が的確で迅速。吸い付くように流動的。かっこいいです^-^b

ちなみに、プラグレンチさえあれば、プラグ交換自体は難しくないのでDIYメンテでもOKですよ♪

(この当時)総走行距離28,000kmの時点で未交換だった我が家のチンクチェントはこのとき初交換(2018年4月)となりました。

特に不調の兆候が出ていたわけではないですが、こういう機能的な見えない消耗部品を、早めに新調したりするのも個人的には好きですね。実際に調子が良くなるのは体感できますし♪

こういったメンテナンスやパーツ交換をイタリア車ならでは楽しみと捉えるか、億劫と捉えるか。それが分かれ道です。ハイ。

 

もちろんDIYで自力プラグ交換もやってます!

↑ツインエアのプラグは16mm

エンジンカバーを外すのは、最初はおっかなビックリで時間が掛かってしまうかもだけど、一回やってみて慣れてしまえば案外楽勝です。今ではサクサク脱着できちゃいます♪

ただ、エンジンカバーはエアクリーナーと一体型なので、きちんと元に戻さないと不具合の原因になりかねませんから、面倒でもちゃんとググって調べて最低限の勉強をしてから臨みましょう。自己責任が不安であれば、潔くプロに工賃をお支払いして依頼。それはそれで全然OKだと思うし経済活動としても健全です。

 

ちなみに我が家のツインエアは、今はASSOのエアクリに換装・チューンアップしてますので、エンジンカバーは無く、むしろ点火系へのアクセスは楽になってます。

 

■2気筒エンジンTwinAirのスパークプラグ交換費用は?

さてさて、先述の通り、ニューFIAT500のツインエアは2気筒なので、わずか2本の点火プラグで火花バチバチ散らして小排気量エンジンを元気に回しています。

スパークプラグは消耗部品なので、だいたい3万キロ毎くらいの交換をメーカー側は推奨してるようですが、実はよほどの酷使をしてないかぎり今時のプラグはかなり持ちが良いらしい。まあ、部品コストとしては2本で済むので、4気筒の1.2と比較すれば単純に半分。そもそも数年に一度の交換でわずか何千円の維持費ですからね、そのくらいは面倒みましょう~

難しい作業ではないので交換工賃もリーズナブルです。

●プラグ代 1,400円×2本

●プラグ交換工賃 1,500円

車イジリや作業好きならDIY交換して楽しめば良いですし、自身がなかったり不安ならばショップやディーラーにお任せしちゃえばOKですし。もちろん、お付き合いのあるFIAT正規ディーラーに頼むのが大筋とは思いますが、例えばガソリンスタンドやカーショップよりも工賃はやや高かもしれないですね(まあ、コーヒー代込ってことで♪)

うちのニューチンク、この頃なんとなーく吹け上がりに鈍さを感じたので、点火系を改善してみようと思った次第です。繰り返しになりますが、消耗部品を新調するのは安価なチューニングでもありますから。

 

イイ感じに焼けて、減ってくれてて、おシゴトご苦労様でした!といった様相のプラグさん達。まっ黒に燃え尽きちまったぜ… (尽きてないけど)

 

ドコドコドコドコドコ・・・というお馴染み「ぱたぱたエンジン」で知られるTwinAirゆえ、消耗したスパークプラグを交換するだけでも劇的に乗り味は変化しますね。もちろん吹け上がりは軽くなりましたし、アイドリングも滑らかかつシャープ。

ツインエアの初期状態はこんなか~!と素直に感動。すっかり振動と音には慣れちゃってますからね(笑)ターボが効いてくる前の立ち上がりは、やはり875ccでは非力感も否めずなツインエアですが、息継ぎなくスムーズに点火してくれる分、加速のパワー感はキッチリ体感できるほど良くなりました。

 

2気筒への郷愁に加えて、唯一無二のドコドコドコドコドコ・・・にゾッコンの方も多いことでしょう。(逆に許容できない人も多いとは思いますが)狙ってるのか何なのか、ある意味ウーノ・ゼロ(あるかないか)で、いかにもイタリア的な危ういバランス感覚が、絶妙にハマる魅力的なエンジンではあります。

維持費の掛かるメンテナンスまでも、妙に楽しいクルマです。

ツインエアは専用プラグらしく、市販品の代用が効かず純正プラグの一手のみとのこと?どうなんでしょう。次の交換サイクルの機会にでも、また調べてみます。

↓ドイツの部品メーカーBERU製のツインエア専用プラグ

まだ試したことはないですが、みんカラとかでも使ってる方のレビューも多いのでアリかと思います。

 

碍子(がいし)製品である自動車用スパークプラグの分野で世界的シェアを持つ、日本ガイシ株式会社こと『NGK(Nihon Gaishi Kaisha)』("なんばグランド花月"ではありません笑)の誇らしい"made in Japan"製品なのだけど、海外部品扱い(日本→海外→日本)という、めんどくさいよーでもあり、それもまた良し?な一品です。

ちなみに「Ricambi Originali (リカンビ・オリジナーリ)」がイタリア語で純正部品の意。プラグ自体は「Candela (カンデーラ)」と言うようで、まんまキャンドル(ろうそく)。

 

フィアット・アルファロメオの純正部品とはなりませんが、NGKのこのプラグは規格として同じものらしい。

かなりお買い得な価格ですし、寸評としては性能面でも優れているという、もっぱらの噂。なかなか自己責任の側面から軽率にお勧めするワケにもいかないのだけれど、懇意の整備士さんがいれば訊いてみるとよいかも。

 

■点火系が故障した際の症状と原因

スパークプラグに問題はなくとも、イグニッションコイル自体が故障してしまう場合があります。その時はどのような症状が起こるのでしょうか?愛車に下記の様な症状が出てお困りではありませんか?

①エンジンが始動できない

燃料であるガソリンに点火することが出来なければ、当然ながらエンジンは掛からず始動できません。その症状の原因を調べて行き着く先は、イグニッションコイルの故障や不具合のせいであることが多いそうです。イグニッションコイルが高電圧を作り出せない状態だと点火プラグもスパーク(火花)を起こすことが出来ません。

②アイドリングが不安定 or エンストしてしまう

エンジン停止(エンジンストール)が生じるのは明らかに不調。あるいはエンジンが動いていてもアイドリングが不安定で、不整脈のように息継ぎしながらツブの揃っていない振動や異音がする。こういった症状も、イグニッションコイルが壊れている可能性あり。プラグが正常なのであれば、コイルに起因する不具合の疑いが濃厚なので交換が必要かもしれません。

③警告灯・チェックランプの点灯

エンジンマークの警告灯の点いた時は、放置せず必ず整備士さんに診てもらいましょう!不安だけど何とか走ってるからダマシダマシ・・なんてコトはやめておきましょう。安全第一。セーフティファーストです。点検してもらったものの「IGコイル全部交換で〇万円」という見積もりに修理を躊躇してたら事故ってしまった…!なんて最悪のシナリオは回避すべきですよね。ただ、全ての気筒のイグニッションコイルが壊れているとは限りません。正規ディーラーでなくともFIAT車用のテスターを所有している専門店であれば不具合の該当箇所(何番目のシリンダーなのか)を特定できる筈です。そこは持ち込む工場との信頼関係の度合いにも依ると思いますが、もし出先などでの緊急時に知らないクルマ屋に持ち込む際など、納得ゆく説明をしてもらえるかどうか見極めたいところです。

 

エンジン点火の重要部品イグニッションコイルとは?その機能と役割について

「高電圧への変換機」そんな風に表現できるでしょうか。クルマで使われている6V~12Vの低い電圧を「高電圧へと変換」する重要な役割を担う部品がイグニッションコイル(ignition coil)です。電圧を増幅させ、10000ボルト以上の高電圧に変換、スパークプラグから放電されます。その放電によりエンジン内のガソリン(混合気)に点火し燃焼を起こします。

つまり、エンジンが動いている限り、アイドリング状態でも常に電気的なお仕事を一見に担い続けるわけで、点火プラグおよびイグニッションコイルは過酷な状況下のなか少しずつ消耗し経年劣化していくということ。必ず寿命は訪れるので、弱りきる前に早めに新調してあげるに越したことのない、要交換パーツの一つなのです。

資料参考:NGK

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