フィアット500/アバルト595に限らず、クルマにはエアコンフィルターがあります。呼び名は色々あって、キャビンフィルターとかポーレンフィルター、ダストフィルターetc.とも言われますが、基本的には車内エアコン用の浄化装置という点で同じです。
空気の通り道ですから不純物で汚れるのは当たり前!
ちなみに、エンジン吸気にもエアクリーナーは装着されていて、こちらはエアフィルターというもの。エンジンルーム内のエンジンカバーの中(ボックス一体型)にあるので、なかなか直に目にする機会は無いと思います。
名前も機能も似てますけど、少しまぎらわしいですよね(^-^;
エアコン用のクリーナーフィルターとはまた別モノですが、もしかしたら乗り換えるまで一度も交換されず忘れ去られていることも多いかもしれないですね。交換方法は別記事で紹介しようと思います。
エアコンフィルターを用意しよう!
アレルギー持ちの僕としては、やはり春秋の花粉の季節は交換したくなりますね!
だいたい1年点検とか車検の時にもディーラーで交換を勧められると思いますが、部品代+作業費で7000~9000円ほど掛かるようですし、車イジり好きならDIY交換しちゃうのもアリ!
なんとなーくエアコンから出てくる風のニオイが気になるときなど、替えてみるのもいいでしょう。
DENSO(デンソー)のカーエアコン用フィルター「クリーンエアフィルター 型式DCC7004 / 品番014535-1970」は、フィアット純正フィルターの品番「0077366065」に適合するようです。
デンソー(DENSO) カーエアコン用フィルター クリーンエアフィルター DCC7004 (014535-1970) 高除塵 PM2.5対...
スズキ車とマツダ車しか書いてありませんが、サイズが合っていればOK。
というか、たしか最近のFIAT純正フィルターもDENSO製が使われていたと思います。たとえば、スパークプラグも純正品の製造元はNGKですし、社外品とはいっても同じメーカーだっとりすることも珍しくはないですね。(※ただ、年式・車種・グレードによって部品や消耗品類が変わることも多いです)
同規格の安価なフィルターはAmazonや楽天で手軽に購入できるので、あとはチャレンジ精神でがんばってみよう☆
エアコンフィルターとは何でしょう?
自動車用のエアコンは、外気および内気を取り込んでエアコン吹き出し口から風を吹き出すわけですが、特に外から取り込む空気には大気中のほこりやチリ、花粉、さらには黄砂なども含まれています。
それら異物がダイレクトに空調ユニットおよび車内に入ってこないよう、ファン手前の空気流入路に装着されているのがエアコンフィルターです。
冒頭でも触れたように、キャビンフィルター、ポーレンフィルター、ダストフィルター、クリーンエアフィルター、ACフィルター等々のいろんな呼び方があります。ときおり「エレメント」という表記も目にしますが、エレメント≒フィルターの意味で捉えてよいみたいです(例:オイルフィルター=オイルエレメント)。
自動車の中の環境を快適に保つという点には、冷房や暖房がしっかり効いてくれることも当然含まれるので、機能的な面からもエアコンフィルターが健全な状態であることは大切です。
花粉や砂埃などの汚れで目詰まりすればスムーズに空気が通らなくなりますから風量は低下し、エアコンの効きは悪くなります。余計な負荷がかかったり、電力消費量がムダに多くなったり、燃費が悪くなったり…!
自動車メンテナンスの一環としても、消耗品であるフィルター交換は有効です。
ところで、車のエアコンフィルターが消耗品として交換を意識・着目されるようになってきたのは、案外そう昔の話ではなく2000年台に入った頃くらいだとか。
近年なんか特に、抗菌とかウィルスとか対策が必須になってますし… 時勢の状況に応じて求められる物事は常に変化していくものですねぇ…(^-^;
エアコンフィルターは『車のマスク』です!
花粉症やアレルギー性鼻炎などは、現代人にとって無視できないお悩みの一つです。クルマは個室みたいなものだから平気?かと言えば、まったくそんなことは無く、外気からは容赦なく浮遊粒子や排気ガスの有害物質が侵入してきます。窓を閉めて外気遮断してても、湾岸道路の工業地帯を走ってれば咳き込んだり目が痛くなったり… 光化学スモッグを実感した経験のある方も多いのではないでしょうか?
そういった人体に悪影響のある物質をフィルタリングして軽減・清浄化しているのも、クリーンエアフィルターの担う役割です。室内を出来るかぎり快適できれいな状態に保つためにも、愛車にもちゃんと新しい『清潔なマスク』を付けてあげましょう(^0^)/♪
フィアット500のエアコンフィルターはどこにあるの?
フィアット500のエアコンフィルターは右側シートの足元、中央の内装を外した中にあります。
ぼくのツインエアは並行輸入の左ハンドル車のため右が助手席。
画像はカバーと内装を外した後の状態ですが、中央のかなり奥(エンジンルーム側)にあり、車内からは見えませんがその更に前方にファンが鎮座しているはずです。
日本仕様のチンクは運転席側で取り外し作業を行うことになるので、ブレーキペダルが邪魔でやや交換しにくいのがデメリットです。
アバルト595は左ハンドル車が設定されていますが、チンクエチェントの方は限定車やマニュアル車(500S)を含めても、社外の並行輸入車をのぞいてはFIAT正規ディーラーが取り扱う車両は右ハンドル車オンリー。つまり、どの車種もエアコンフィルターへのアクセスは運転席側から開けることになります。アバルト車も同様ですが、LHDであれば助手席側ということですね。
狭いスペースなので体の大きな方は少し体勢的にシンドイかもしれませんし、ネジとか細かい部品を落として失くしてしまうおそれもあるので、難しそうであれば無理せずプロの整備士さんに依頼した方がよいかもしれません。
フィアット500のエアコンフィルター交換方法
フィルター交換の手順自体はシンプルなので「自分でやっちゃうよ?」というオーナーさんならDIY交換も簡単だと思います。もちろん車検時や法定点検などの際にディーラーさんにお任せでもOKです。
●必要工具
・ソケットレンチ5.5mm ・メガネレンチ(ラチェット推奨) ・六角レンチ 3mm / 5mm
※年式や車種によっては工具も必要ないようですが、力任せだと嵌め込まれてるツメが折れたりするので気を付けましょう。
フィアット500のエアコンフィルター交換時期は?
交換目安としては約「30,000km」あるいは「1年」の交換が推奨されています。
夏場のドライブにクーラーは必須ですし、同様に冬場もヒーター無しでは寒くて運転に集中できません。もちろん運転する頻度にも依るとは思いますが、車内には常に空気が取り込まれているので自然とフィルターに汚れが溜まっていきます。
長い間掃除してなかった家庭用エアコンも、ふと気付くと風がカビ臭く感じたりしますよね?
●フィアット500 取扱説明所より抜粋
ダスト/ポーレン(花粉)フィルターを充分に機能させるため、走行距離30,000kmまたは1年(12か月)のいずれか先に達した時期に交換してください。
ヒーター/エアコン使用時などに、同じ送風設定でありながら送風量が低下したと感じるときは、すみやかにフィルターを交換してください。
一年間であればだいたい1万キロほどの運転が一般的なのかなと思いますが、先述の通り「12ヶ月点検」「24ヶ月点検」の際にディーラーで交換すればOK。
では、長らく交換してないとどうなるか?というデメリットについて。
高温多湿で梅雨時など特に湿度の高い日本ではクルマ内外は結露しやすく、エアコンフィルターにカビが付着していることも珍しくないです。 タバコ等を吸わなくても、様々な汚れやゴミが蓄積されるとニオイの原因となりますし、長期間交換せずに放置しているとフィルターが目詰まりし吹き出し口からの風が弱くなります。
フィルターを定期的に交換しておくことで悪臭が起こりにくくなると共に、エアコン効率の改善されるメリットがあります。
快適カーライフのための新品フィルター!おすすめ便利アイテムも
新品のFIAT純正フィルターも楽天などで購入可能ですし、デンソー以外にもBOSCH(ボッシュ)など欧州車用の汎用品もいろいろと種類があるので、同規格であれば装着できます。
BOSCH(ボッシュ) キャビンフィルタープラス(脱臭タイプ) 輸入車用エアコンフィルター FIAT(フィアット)1 98...
ネットで購入したものを持ち込みで交換作業のみ依頼する手もありますが、ディーラーではあまりいい顔はされないでしょうね(^-^;) 大手カー用品店なども事前に問い合わせてみた方がよろしいかと思います。
逆に、FIAT正規ディーラーで純正部品を部品を注文して購入するのはNGではありません。在庫が無ければ発注して取り寄せてもくれますし、交換作業を依頼せずとも販売してもらえるので、純正にこだわりがあったり、ディーラー担当さんとのお付き合いなど考慮するなら全然アリ。純正部品・パーツ類もだいたいOKだと思いますが、自分の手でカスタムしたい人は相談してみましょ♪
セルフ整備もクルマの楽しみの一つですから、出来る範囲でのDIYメンテナンスは醍醐味。たとえばエンジンオイル交換くらいまでなら素人でも案外カンタンに出来ちゃいますから、たとえ丸一日かかろうとも達成感とさらなる愛着が得られることでしょう。
純正品よりも社外品パーツの方がリーズナブルなことが多いですし、場合によっては機能・性能面に優れるものもあります。色んな選択肢があってもよいと思います。ただ、多少の知識や技術、専用工具などが必要となる作業も少なくはないので、素人の”イジり壊し”にならないよう充分に注意しましょう。深追いは禁物。すべては自己責任となります。
MANN エアコンフィルター (フィアット/500 チンクエチェント) 活性炭入り 消臭効果大 CUK 2026 (31212・...
↓こんな便利グッズもあるそうです♪
フィアット/アバルト正規ディーラーさんでも顧客にオススメしてるブログ記事とか散見しますね。
そ、そんなに凄いのか!欲しいっ!笑
「わさび d'air(わさびデェール)」なる、このちょっとシュールな商品名の便利グッズは、
”わさびd'airは合成したわさびの抗菌成分をエアコン内に拡散させ、発生した微生物の働きを抑えます。”
らしいですよ(^-^)
フィルター交換の際に新しいエアコンフィルターにクリップ式で取り付けるタイプ。湿度の高い日本国ではカビはお友達か?といおうくらい至る所に潜んでいますから、たとえ気休めだとしても使ってみたくなりますね。
カビに、ワサビ!
効きそうじゃあないですか笑
今後さらに需要の増す車内環境の快適性
カーエアコンの空調システムは、未来の地球環境を考えると花粉・粉塵・埃・ゴミなどの除去だけの単純なフィルターだけでは事足りなくなってきそうですよね(^-^;
コロナ渦のパンデミックを機に、パーソナルな空間での移動手段であるクルマの車内環境をより快適に保つことへの関心は今まで以上に増しているでしょうし、将来的に”動く個室”としての役割はさらに求められていくでしょう。それこそ菌やウィルスの侵入を防ぐ対策など空気清浄機なみの機能が求められてもおかしくはないですし、AIが自動的に「滅菌・殺菌・消毒」までするようになったとしても、今はもう、不思議に感じる人は少ないかもしれませんね…
先にも少し触れましたが、自動車メーカーが消耗品としてエアコンフィルターの点検や交換を促すようなってきたのは2000年代に入った頃辺りだそうで、それに伴いドライバーの意識や認知度も高まってきた経緯があります。環境変化を踏まえて各国メーカーでは標準装備が促進され、空調システムの機能維持などの側面からも商品開発が進展。さらにはコロナ渦も相まって、今後はより一層の推進が予想されます。