今年も唐突に夏が到来!?にわかに暑くなって参りました…
さてさて、現代版チンクエチェントにも少し高級グレードとなる「LOUNGE ラウンジ」モデルには天井にガラスルーフが備わっています。固定式なのですが、旧チンクこと2代目FIAT500(ヌオーバ500)の伝統あるサンルーフを受け継いでいます。
このサンルーフの有無はリーズナブル版の「POP ポップ」モデルとの大きな違いの一つでもあり、フィアット500を購入するときにガラスルーフ有りのラウンジにするかポップにするかで悩む方も多いと聞きます。(※2020年現在は、1200ccモデルの1.2はPOPのみの設定、ツインエアにはPOPとLOUNGEが選択できます)
さて、これがLOUNGEモデルの固定式サンルーフ。
外観はスモークが施された黒っぽいガラス面なので、フィアット500をよく知ってる人でないと遠目でサンルーフの有無はパっと見では分からないかもしれませんね。
ガラスルーフ無しの場合はボディ同色となります。
チンクエチェントは限定車&専用カラーも多いですし、これはこれで凄く可愛いのです♪ ガラスルーフの黒が入ると少し引き締まったカッコイイ感じになるのに対して、ゆるふわ癒やし系な雰囲気。これもチンクらしさですよね!
エクステリアがどう見えるかもクルマ選びでは大事ですから、見た目をよく比べてみるとよいかもしれません。昔は開閉式の電動サンルーフもオプションで付けれたんですけどね~。外観は固定式ルーフとほぼ同じですが、黒い部分が後方にスライドして開きます。
今は限定車か並行輸入車しかないんですよね。(う~ん残念!)
さて、ガラスルーフの有る無しでは、車内に入った時の明るさの違いも重要なポイントとなります。受ける印象はかなり違うので、もしこれから購入を検討されてるなら、ディーラーさんでの試乗はぜひ晴れの日に!青空の下でPOPとLOUNGEを乗り比べることをオススメします♪
車内側のシェードを閉じた状態でも、シェード越しに注がれる自然光だけでクローズドよりだいぶ明るいですし、当然ながらシェードを開けば外にいるのと変わらないくらいパアアアァっと開放的になってお陽様が気持ちいい…これはホント魅力的!
…ただし、
真夏には容赦なく直射日光が注ぎ込まれ、運転席&助手席はかなり暑くなるのも事実です(^-^;
もちろん旧チンクこと昔の旧車のFIAT500とは違いイマ車である現代版ニューチンクはエアコン完備。それなりに効きもバッチリなのですが、太陽光による直接の熱は防げません。デフォルトでUVカットガラスになってはいるので紫外線はまあ大丈夫ですし、サングラス等でそこそこ日焼け対策すれば問題なしかと思います。
でも、肌が直接感じる赤外線の熱の方は、日差しの強い時には防げません。
日焼けは紫外線だけど、熱さは赤外線なんです!
ボーっと生きてるとチコちゃんに叱られちゃいそうですが、何でも紫外線(UV)のせいにしてしまう日本人のなんと多いこと
ちょっと理科のお勉強をすると… 太陽光で目に見える光が「可視光線」、目に見えない光が「紫外線(UV)」と「赤外線(IR)」です。赤外線は「熱線」とも呼ばれる通り、照射されてる物体に吸収され「熱」に変わるという性質の光。つまり、UVカットだけでは日光の暑さは防げないということです。
さて、フィアット500のガラスの紫外線&赤外線カット率がオフィシャルのデータが出ています。
(%はカット率) | UV(紫外線) | IR(赤外線) |
フロント | 98% | 40% |
両側面 | 80% | 35% |
リヤガラス | 80% | 35% |
プライバシーガラス | 90% | 20% |
グラスルーフ | 98% | 35% |
ご覧の通り、紫外線カット率は高く、ガラスルーフに至っては98%なのでUV対策はそれほど心配いりません。でも赤外線(IR)に関しては20%から40%とUVの半分以下しか遮断していないので、もう少し対策が必要言えるでしょう。
復習しておくと、日焼けは紫外線によるものだけど、暑いと肌が感じるのは赤外線が原因です。
積極的な対応としては、遮熱・断熱効果があって赤外線カット率の高い透明ガラスフィルムを貼るという手がありますね!
このIKC 透明遮熱フィルム(FGR−500)は、カーディーラーや施工専門店でも使用されているプロ用フィルムでかなりのハイスペック。紫外線カット率99%かつ赤外線カット90%!それでいて可視光線の透過率は89%なので、車内も暗くなりません。
スモーク調の黒めなシートもありますし、どの光をどのくらいカットしたいかで多種多様。
でも、せっかくですからガラス製サンルーフの部分には透明に近いフィルムを選びたい所。明るい天井に内側からもスモークフィルムのような濃いシートを貼ってしまうとモッタイナイかもですものね。車内も暗くなっちゃいますし。
ちなみに、フロントガラスの透過率は車検対応にしておく必要があります。悪そうなクルマみたいに露骨に真っ暗だとパトカーに止められちゃいます。ある程度までの眩しさ軽減ならサングラスで防ぎましょう。
まあ、リアガラスやクォーターガラスは濃いめのスモークを貼ってもよいでしょうから、そのあたりは趣味的な部分でもあるかなと思います。ちゃんとフィアット500用にカットしたフィルムも売られています。
ただ、断熱フィルム(熱線遮蔽機能付き)の施工はディーラーや業者さんに依頼した方が無難とも言えます。フィアット500のルーフに限らずクルマのガラスは湾曲カーブしているので、ヒートガンなど専門器具を使用しないと素人のDIYで綺麗に貼るのは難しそうです。
それから、ルーフ自体を断熱性のあるシェードで蓋をしてしまうという品物もあり。メッシュシェードを閉めても太陽光はサンサンと透過して降り注ぎますからね。陽射を反射する素材と断熱素材を組み合わせた専用品がこれ。
ちょっと画像だけだと防弾チョッキを思わせるマッチョ感(笑)はありますが、デフォルトで付いてるメッシュの遮光シェードもちゃんと閉まるような薄さになってるそうなので見た目も気にならないし、もし吸着させ方があまくても運転中に落ちてくる心配もありませんよね。
太陽光を反射する素材と断熱素材を組み合わせたフィアット500専用設計のガラスルーフ用サンシェード。夏場はエアコンの効きが良くなり、冬場は暖房効果がアップ!春秋の気候の良い季節には外しておけば良いわけで、なかなかのスグレモノ♪
受注製作品だそうなので、詳細は販売店のページをご覧下さい
→『FIAT500 固定式ガラスルーフ用サンシェード』
まあ、旧チンクに倣って、カブリオレの500C(チンクチェント・シー)で自然の風を切って走るオープンカー仕様も気持ちいいですし、今では一部の限定車にしか装備されていない開閉式の電動サンルーフも魅力的なんですけどね~♪(通常版のLOUNGEのガラスルーフは固定式なので屋根は開かない)
ただし、直射日光だと脳天が焼かれるので帽子は必須です。あと日傘とか(笑)
伝統的なやつだと、旧チンクエチェントでも使ってるオーナーさんが多いと聞くニッポンのスダレもいいです。
本場イタリアなら、旧パンダことFIAT PANDAもこの通り(笑)
直射日光のあたる青空駐車場でサンシェードがないときも、たしかに段ボールなら何とかなりそうですよね!
車内が暑くなるのはもちろんですが、ダッシュボードなど内装の劣化が早く進むのも太陽光の弊害です。熱も紫外線も樹脂パーツにとって天敵なので、長年乗っていると表面がベトベトしてきたり(加水分解)なんか白っぽく粉吹いたみたいになったり… 。フィアット500に限らずですが愛車をケアするためにもサンシェードの必要性はマスト!だと思います(^-^)b
そういえば、定番のカーズ日除けも以前使ってました♪