フィアット500のサイドミラーの視認性はどうなのか? 4~5年乗ってて悪いとは感じたことが無かったですし、危険な場面にも遭ったことも一度も無かったです。(まあ、僕はめっちゃ目視も欠かさないのですが)
確かに、もう少し曲率があれば死角を更にケアできるでしょうけど、ワイドミラーに換えるほどの必要性を感じたことは全くなかったわけで、最初に乗ってたチンクイーノ(チャチャチャ アズール 1.4)のときは思い付きもしませんでした。純正のままでも問題はないと思います。
高曲率のブルーワイドミラーに交換したのは、いま乗ってる並行輸入の左ハンドル車(ツインエア 5MT)になってから。右ハンドルの時はまったく気にならなかったのに、左のポジションからの視認性はひじょうに悪く感じて、危ない状況にも何度か遭遇することがあったからでした。
何が問題なのか? これはシンプルに、日本が左側通行であることが理由で、右車線が追い越し車線だから。当然、速いクルマが右車線を走ってくるので、左ハンドル車でかなり気を付けなければならないのは右側への車線変更なわけです。
これが、視えない!
「右車線のクルマは速いスピードで走ってくる」=「自分の右斜め後方の死角に入ったまま並走」 このシチュエーションに陥る場面が多くなるんですよね。こちらも右車線に移ろうとしてる時は、加速する状況が多いわけですから、右側に後続車がいないと思ってたらほぼ並走してて直ぐ右後ろにいた…!とか。すごく危険…。高速道路はけっこう怖かったです。
左から速いクルマに抜かされる状況はあまりない(時々そういうクルマもいるけど…)から、当たり前っちゃ当たり前なんですが、左側通行で右ハンドルは理にかなっていて、よりローリスク。本国イタリアは右側通行ですから、逆もまた然り。
もちろん、そうは言っても、教習所でも習ったとおり死角が少なくないのが自動車というものです。
右ハンドル車であっても、より広く視界が開けていた方が安全性が高まるのは必然で、セーフティドライブの点でもワイドミラーはいいですね。めっちゃ視えます。
特に雨の日などの運転は水滴で像が歪み、フィアット500に限らずですが、クルマの後方の視認性はかなり悪くなりますよね。
また、夜間の運転も、隣車線の後続車のヘッドライトを端に捉えられる範囲が拡がれば他のクルマの存在に気づきやすくなりますし車線変更や合流がより安全にスムーズに行えると思います。歩行者、二輪車の巻き込み事故防止、車庫入れにも 効果を得られるでしょう。
映り込む像が湾曲してかえって見えにくいのでは?と以前は思っていたのですが、すぐに慣れちゃいましたね。まったく問題なしです。ちなみに、曲率600Rという、もっとも高曲率のものをチョイスしました。参考までにですが、曲率1000Rとか800Rくらいまでの商品が、見え方が自然(というか生じる見え方の差の振れ幅が小さい)という理由でよく選ばれるようです。
標準のサイドミラーの曲率は乗用車で1200R~1400Rとのこと(たしかフィアット500は1200Rだったかな?)。600Rだと写真の程度。少し像が丸みを帯びます。
広角ミラーだと視認できる範囲は拡がるものの、映り込む像は小さく見えるので遠近感がけっこう違ってきますからね。ドアミラーは運転中に見る頻度が高い分、感覚的に目が覚えてしまっているので、交換してすぐは意識しないと後続車との距離感がつかみにくいので、最初はしっかり気を使いましょう。慣れるまでは目視もキッチリ行うべきだと思います。
上の写真は光の加減でサングラスみたいに濃いですが、もっと明るくて薄い青色です。
ミラー曲率【600R】の純正ミラーに貼り付けるタイプのワイドミラーを採用しました。ズームエンジニアリングさんの「エクストラ ブルーワイドミラー」という商品です。標準のサイドミラーに比べ、上下左右の視界がワイドに確保できる均一曲面ミラーというもので、車検対応品です。
また、ブルーミラーになっているので、眩しさも低減されるものです。この「エクストラ ブルーワイドミラー」という商品は、普通のブルーガラスではなく、ガラス表面に『酸化チタン』と『酸化珪素』コーティングを交互に何度も施すことにより、光が反射した際、 ガラス表面がブルーに発色するという上級グレードのようですね。とてもキレイなブルー。青色のミラーって、けっこうカッコイイです♪
実際、夜間にハイビームを照射されてもだいぶ眩しさが軽減(純正クロームミラーの48%減)されます。イメージだと「青いミラーって見えにくくない?」と、僕も思ってましたが、体感的には変わらないですね。不思議なことに。
鏡に詳しいわけではないものの、良い品だということ分かります。フィルム加工でなく、完全にガラス製なのですごくキレイな鏡面です。割らないまでも、誤って傷を付けないよう気を使うので緊張しますね…
ガラスの縁のエッジ部分で手を切ったりしないように、手袋は着用した方がいいです。滑り止めのブツブツが付いた軍手とかがよさげです。
超強力な両面テープがあらかじめ貼られている裏面。もともとのクロームミラーに上にピッタリ貼り付けるわけです。
写真では分かりませんが、鏡面が湾曲しているので裏もフラットではなく内側に反っています。この商品は、厚みのある両面テープが台座の役割も兼ねているので、ちゃんと浮かないようになっています。
下準備としては、貼られる方のミラーの鏡面を中性洗剤を使ってスポンジ等で洗い、きっちりと脱脂します。ホコリや油分で汚れていると接着が不十分になるおそれがあります。更に言えば、シリコンリムーバーとかアルコールで拭き上げれば脱脂は完璧です。しっかり乾燥させましょう。
この手の貼付けタイプのワイドミラーは、商品によっては吸盤も付いてるようですが、今回は無かったのでガムテープで代用してミラーの中央部にツマミ部分を作ります。一枚ウン千円もするミラーですから、うっかり手をスベらせたら大変! そもそも指で持って貼り付けるのは困難でしょうね。
万が一を考えて、地面にクッションを用意しておく、という手もあります。
ちなみに、ちょっと面倒ですが鏡面自体を外して、部屋に持ち帰って貼り付けるという手も作業性の点からは良いと思います。(まあ、鏡面を外すときに落として割る…という想定もできますが…苦笑)
↓外し方はドアミラーカバーの記事にて
取り付けは一発勝負なので慎重に!
けっこう集中力が要ります。指先がふるふる震えちゃいます(笑)精神統一できる場所を選んで、状況を整えましょう。後悔のない位置が決まったら「南無三!」と心の中で呟きながら、ペタっと押し付けます。
両面テープが密着するようにミラー全体を軽く押しつけて(力を込めすぎて割らないように注意!)作業完了です。
両面テープとか接着剤は時間経過と共に落ち着いて粘着力が増すので、半日~1日くらいは運転しない方がベター。しっかり接着される前に振動を与えるのはややリスキーです。また、寒い日より暖かい日に作業した方がよいですし、当然ながら雨の日や洗車直後などの水気のある状況は避けましょう。
念のため、万が一の落下に備えてガムテープで仮止め、サポートしておきました。
説明書の一部も掲載しておきます。