フィアットとアバルトが大好きだから、あまり意地悪な言い方はしなくないですが、たぶん今年末(2021年末)に予定されているという最新型のEVフィアット500がらみの値上げでしょうね~(^-^;
一応プレスリリース上は「原材料価格上昇などに伴うもの」とされてはいるものの、値上がり時にはどの業界でも常套文句なので、まあ鵜呑みにはしませんよね。
もちろん、近年のコロナ絡みもありますから全否定はできませんけれど、どうやら値上げは日本市場だけのようですし、つい先月には「FIAT、8月の月間登録台数が過去最高を更新」とFCA公式で発表してたのでアレレ??という印象が正直なところ。
それに先々月には、
「ステランティスが記録的な上期業績(プロフォーマ)を達成 営業利益率は11.4%となり、すべてのセグメントで黒字化 通期の業績見通しでは調整後営業利益率を最大で10%と上方修正」と、だいぶ長いタイトルのプレスリリースを出してらっしゃいましたから、コロナ渦中でもかなり売っていたご様子。
ちょっとぉ!
おもわずフィアットCMでおなじみ、J.Lo(ジェニファー・ロペス)に登場してもらいました笑
冒頭でも触れましたが、最新型のEVフィアット500の日本発売は、2021年中(今年末)と言われているので、現行ラインナップ価格改定はその布石なのかなと思います(※あくまで個人的な推論です)。
6月に新グレード(Cult/Dolcevita)設定したばかりで、半年待たずに価格を変更…んん??
この値上げ分で、EVモデルの販売価格を少しでも抑えるか、あるいは相対的に高額に見えないように差額を詰めてるだけか、はたまた本当に「原材料価格上昇などに伴うもの」なのか。
いずれにしても、全モデル20万円ずつ高騰させても、現存のガソリンエンジン車を日本市場で売り切る自信があるということでしょう。
環境規制が厳しさを増す一方のヨーロッパでは、FIATの内燃機関を持つモデルはマイルド・ハイブリッドの「500 HYBRID」「Panda HYBRID」のみ。使われている1.0リッター3気筒エンジン以外の現行の1.2リッターとTwinAir、アバルト系の1.4リッターは、EV化社会になるまでの猶予があり(というか遅れ気味)ブランドとしても人気があって売れ行き好調な日本に投入。言い方は悪いですが、残りのエンジン車の在庫を掃くには最適ではあります。
わりと日本人はEV車にアレルギーがある感じだし、欧州に比べると今もけっこうエンジン車党が多いし、プレミア価格気味になっても『フィアット・アバルトのブランド力なら売れるだろう』ということなんじゃないかなー?と妄想(※あくまで個人の推察です笑)
この値上げ発表と同時に、カブリオレの500Cツインエア ドルチェヴィータを追加実装するあたりも、さりげなく露骨な感じがしないでもないかなーと(苦笑)
【FIAT500系ブランド価格】
- 500 1.2カルト
221万円(+21万円) - 500ツインエア カルト
240万円(+19万円) - 500ツインエア ドルチェヴィータ
280万円(+19万円) - 500C 1.2カルト
285万円(+19万円) - 500Cツインエア ドルチェヴィータ
290万円(新導入) - パンダ イージー
243万円(+19万円) - 500X
320万円(+21万円) - 500Xクロス
362万円(+21万円) - 500Xスポーツ
365万円(+21万円)
【ABARTHブランド価格】
- 595
320万円(+20万円) - 595ツーリズモ
385万円(+22万円) - 595コンペティツィオーネ(5MT)
404万円(+21万円) - 595コンペティツィオーネ(5AT)
421万円(+21万円) - 595Cツーリズモ
415万円(+19万円)
以下 FCAジャパン(Stellantis)プレスリリースより抜粋
FIAT(フィアット)の全モデルである500(チンクエチェント)、500C(チンクエチェント・シー)、Panda(パンダ)、500X(チンクエチェント・エックス)のメーカー希望小売価格を10月18日より変更します。今回の変更は原材料価格上昇などに伴うもので、価格改定幅は6.1%~10.5%です。
ABARTH(アバルト)の全モデルである595、 595ツーリズモ、595コンペティツィオーネ、595Cツーリズモのメーカー希望小売価格を10月18日より変更します。今回の変更は、原材料の価格上昇などに伴うもので、価格改定幅は4.8%~6.7%です。