はじめてFIAT(フィアット)のディーラーさんを訪れて、ニューチンクに試乗したのは2010年の1月でした。
まだツインエアが発売される前だったのでデュアロジックの1.2と1.4がラインナップされていた頃です。この時ショールームに展示されていたのはパールホワイトの500C(カブリオレ)
現行のツインエアはもちろんですが、AT限定免許でも運転できるとはいえデュアロジックの運転はドライバーの向き不向きもあるので、購入をご検討の方はまずはディーラーで試乗した方がいいです。
まあ、ディーラー営業さんは売るのが仕事なので、当然ながら悪いコトは言いません。イキナリ故障とか不具合の話を訊くのも野暮ってもんですし(というか、相手はプロなので素人じゃ情報はあまり引き出せない)初来店の際はニコニコしながら運転させて貰いましょう笑
今は、新型FIAT500オーナーが増えたので、ネットで探せばレビュー的な記事をよく見かけるので参考になさるとよいと思います。
イタリアを舞台としたオードリーヘップバーン主演のの名画「ローマの休日」や宮崎駿氏と大塚康生氏が手掛けた「ルパン三世」のアニメシリーズでも有名なイタ車ですから日本での人気沸騰も予想されます。
いわゆる旧チンクエチェントこと旧車のNuova500は、日本では見かける機会こそ少ないですが、本国イタリアをはじめ特にヨーロッパでは現役車両も多く見かける人気の大衆車。3代目となる現行モデルは2008年に日本に上陸。
先代より大きくなっているとはいえ、小さくて可愛らしいフェミニンな雰囲気もあわせ持ちます。500らしいデザインをしっかりと継承していますよね。
「ローマの休日」では初代モデルの「トポリーノ」が登場していて。新聞記者とカメラマンが、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女を連れてローマの街中を走り回ります。その後、1957年に発表されたのがルパン三世カリオストロの城でもおなじみの2代目ヌォーヴァ500です。
つぶらなヘッドランプや丸みを帯びたフェンダーが特徴的で今ではもうクラシックカーですが、ニューチンクは500らしさを踏襲しつつmo、レトロ感の強いスタイルをしっかり現代風に仕上げています。インテリアもカラフルで快適。かなり高いレベルでお洒落なのです。フィアットのロゴをあしらったハンドルやタコメーターにヴィンテージな雰囲気を漂わせつつ今車な要素もバッチリと取り込んでいて、日本のメーカーにはなかなか真似できない、イタリアらしい抜群のセンスを感じさせます。
展示されていたキャンバストップのFIAT500Cはひときわ存在感があり…
すごーい!
かっこいいィ~!
これほしぃー!
・・と大盛り上がり
その時は1200ccと、今はカタログ落ちの1400cc、ふたつとも試乗させてもらい、
だんぜん後者が面白いと意見一致。
Sportスイッチ・オンで、結構やんちゃだしね~
微妙感も否めないデュアロジックも、セミMTとしての操作性がむしろ楽しくて、まーったく抵抗は感じなかった派です。(まだ初期型でけっこー荒かったと思うけど)
特に1.4なんか、出足のモッサリ感すごいんだけど、中高速時の足の太さ、スピードに乗ってからのフラットな安定感!
ギアを入れてアクセルを踏み込むと、コンパクトで愛らしい見た目とは裏腹にキビキビ走ります。ハンドルを切ったり加減速をするたびにクルマから様々な反応が返ってくるので、自分で操作している感覚が非常に強い!クルマと会話できるかんじ。もちろん高速道路を走ればまた違うのでしょう。街乗りする分にはアクセルレスポンスや加速具合に慣れつつうまく乗りこなせそう。
トランスミッションは、フィアットの「デュアロジック」と呼ばれるATモード付5速シーケンシャルを採用。
デュアロジックはマニュアルトランスミッションの構造をベースとしたシングルクラッチ式ATで、普段MT車で行うクラッチ操作とギア変速をドライバーに代わって電子制御するシステム。これら通常のマニュアル操作をオート化しているため、運転が得意なドライバーが操るMT車と比較して変速ショックを感じやすのでその点はややネック。
でも、そのガクガクとしたダイレクト感がいかにも「クルマを運転している」「大きな機械を動かしている」といった気分にさせてくれるという感想も多いのもたしか。独特の乗り心地は、乗る人によって好みが分かれそう。
ちなみにデュアロジックは、アクセルペダルを踏んでいない時に車両がスーッと進むクリープ現象が発生しないため、坂道発進やリバース時に丁寧なアクセルワークが必要とされます。慣れは必要かも。
MTモードを選択すれば、シフトレバーを「+」「-」に入れて一段ずつ変速させながらマニュアル風の運転を楽しむこともできます。
さて、試乗でルンルンになってから、まあお約束のお見積り。
・・さすが欧州車。 高いぜよ
正直、かなり心はグラグラしてしまっていたけど、
満を持してリリースされたばかりのニューFIAT500Cの新車。いやー、高くて無理でした。 ミイラになれず(苦笑)
新しくても、やっぱりチンク、
キャンバストップの幌付きに憧れも捨てきれなかったんですけどね~、実用面でも、ラゲッジルーム容量不足もあり、あいにくお流れ。
相棒さがしは持ち越しです。
・・と、 とりあえず、 これでガマンか??
なーんて苦笑いしながら話してましたけど、
この一年後に、我が家の初代チンクイーノ(ソライロ号)がやってきたワケです。
そして現在、二代目チンクイーノ(ぱたぱた)に至る。
まあ、お話モロモロはまた~