Myチンクのオイル交換しチャオ!
今どきは外車のフィアット500&アバルト595でも、正規ディーラー以外のオートバックスやイエローハット、ENEOSなど街のガソリンスタンドでもオイル交換はやってくれますが…
もちろん! 車イジりを楽しむのもオーナーの遊ぶ権利ですから、作業好きな人ならDIYでエンジンオイル交換するのもアリだと思います! 自分の労働力(趣味)とオイル代だけで済みますし、ランニングコストも大きく減らせて二度おいしいですよね♪
そして何より、『自分の目で診る』『自分の手で触る』という経験は、クルマに対する理解を深めるいいキッカケとなります。今回のはブログ記事では、メンテナンス初心者でも失敗しにくい【上抜き方式】のオイル交換をご紹介します。
●最新型EVフィアット500eはオイル交換ありません^-^
●【中~上級編】下抜き方式のオイル交換方法に挑戦!↓
●旧チンクのオイル交換はこっち↓
では、我が家のチンクエチェント(TwinAir)のエンジンオイルDIY交換を公開!
整備日誌(覚え書き)の意味も含めてサイトに他の作業を書き記してますので、よかったらご参考になさって下さいませ(^-^)/
♥2022年版フィアットチョコ♥
Fiat500のセルフ・オイル交換に必要な道具は?
まずはDIYでオイル交換する為のアイテムをAmazonでゲットだぜ☆
★手動式オイルチェンジャー
今回は上抜き方式のエンジンオイル交換なので、吸い上げるポンプが必要なのです。
電動タイプもありますが、フィアット500のオイル容量なら3リットル程度なので手動で問題ナシ(というか、シュコシュコやるのは最初だけなので力は要りません)。手動式オイルチェンジャーもわりと種類はいろいろ出てきますが、レビューを参考にしつつ売れ筋商品を選んでおけば大体OK!
あ、そうそう、
オイルを捨てるための吸収剤や新しいオイルを注ぐための容器もあるとベターです☆
★廃油処理箱
★オイルジョッキ
今回はエレメント(オイルフィルター)は交換しませんが、やるとなるとエンジンカバーを外したりと難易度がやや上がるので、また別記事で解説しようと思います。
エレメント交換も併せて行う場合は、当然ながら新品を用意しておく必要があります。同じフィアット500でも1.2エンジン(型式 ABA-31212)とTwinAirエンジン(型式 ABA-31209)とでは規格が違うので、社外品を利用するときは特に気を付けて下さい。せっかく手を油まみれにして外したものの間違ってた!というのが最悪のパターンです(^-^;
★1.2リッター用オイルフィルター
MANN オイルフィルター (フィアット/500チンクエチェント) W 610/3 【型式 ABA-31212 初年08/03-】
★ツインエア用オイルフィルター
MANN オイルフィルター (フィアット/500チンクエチェント) HU 7006 z (ABA-31209 2011/03-)
フィアット500のエンジンオイル交換方法(上抜き)
上抜き方式のオイル交換とはどんな方法かと言うと、レベルゲージにもなってるオイルフィラーキャップをくるくるっと外して、そこからポンプで古いオイルを吸い出し、同じ口から新しいオイルを注ぐだけのやり方です。下抜きよりも手軽で、失敗しにくい方法。
うちのツインエアはASSOのエアクリーナー(手前のアルミ筒みたいなの)に換えてあるのでエンジンカバーが外れている状態ですが、
エレメント交換しないのであればエンジンカバーを外す必要はありません。
オイルフィラーキャップを取るだけなので工具も必要なし。
今回のオイル交換ではエレメント交換は見送ったのでまた次回。だいたい2回に1度のペースで新しくするようにしています。
一応、エンジンオイルの汚れと量をチェックしてみましょう。オイルフィラーキャップを外してレベルゲージでオイル量など状態確認する作業はたしか教習所でも実習があったと思うので説明は割愛。
うちの場合、月に大体1,000kmペースの走行で、前回のオイル交換はちょうど3ヶ月前。
フィアット500のマニュアル(取説)には走行距離3,000km毎にオイル量を点検および交換が推奨されていたと思いますが、だいたいその通りに交換するのを心掛けるようにしています。引っ張っても5,000kmくらい。
それにしても、このレベルゲージは見にくい…。年式や車種によって違いますが、このチャチいプラ棒は何なのかと…。ていうかオイルと同じ色にすんなよ(笑)
量はさほど減っていませんでしたが、まあまあ汚れてます。
もっと黒くドロドロになるまで文字通り粘ってみたところで、何も良い事はありません。エンジン性能が落ちるということは、燃費だとかノイズだとかよりも、車全体に余計な負荷が掛かるわけですから、積もり積もればエンジンだけでなく例えばデュアロジック等の消耗・寿命を早める原因の一つとなると考えられます。
ことエンジン自体に関しては、汚れもさながらオイル量が減り過ぎるとヤバいです。
フィアットはオイル容量も少なく、けっこう減りが早いので、レベルゲージのチェックくらいは3ヶ月毎に必ず行うべきでしょう。
くれぐれも、引っ掛かるようなノッキング状態になるまで、愛車を追い込んでしまわないように!(過去にやらかしてしまった失敗への自戒の意味を込めて…)
では、こいつでエンジンオイルを上抜きしましょうか。
自転車の空気入れみたいなポンプを一生懸命シュコシュコやると、白い地球儀みたいなタンクの空気が抜けて真空状態になり、その圧でドレーンからオイルが吸い出されていくという単純な仕組み。
ガソリンスタンド等でもよく見かける通り、基本的には下抜きです。リフトで上げて、カバーを外して、ドクドク抜きます。
当然ながら家にそんなモンあるわけないので、素人がDIYでやるならジャッキアップすることになりますが、それってけっこうハードル高いですよね~。普通の人は、クルマのジャッキアップなんて経験せずに一生をまっとうする人がほとんどでしょう。
プロのガレージにあるような、こういった寝っ転がれる台車みたいのがあるわけでもないし、そもそも素人(>自分)のジャッキアップなんて恐ろしくて仕方ないですよね。下手すりゃ愛する1トンの相方に抱擁されてオダブツです。
まあ、アンダーカバー(写真の右手前)を外すだけても僕なんかでは一苦労ですし…(そう考えるとプロにお願いして数千円の工賃でバッチリやってもらえるなんて安すぎです!)
やっぱり、DIYなんて大それたコトはやめとこうかな…
そんなアナタにィ~!
ジャジャン☆
これを使って上抜きすれば、ご家庭で誰でも簡単にオイル交換できちゃうんですよ!?
通販のノリで(笑)
まあ、実際Amazonとかネットでよく売れてるのはコレみたいですし、カー用品店やホームセンターでも見掛けます。コンプレッサー付きの電動ポンプのタイプとかもありますが、フィアットなら実質抜けるのは2リッター半から3リッターくらいですので手動でも余裕です。レビューやコメントを見ても評判は上々だったので僕もコレにしました♪
それはいいとして、上抜きの方法。
ドレーンの差し込む部分は黒い硬めの樹脂素材のようになっていて、たぶん耐熱。チューブみたいにグニャっとしない為、オイルパンの底に先端がキッチリ当たります。
書くのを忘れていましたが、少し事前にエンジンを回して油温を上げておきました。熱してオイルの粘度を柔らかくした方が吸い出しやすいからです。ただ、激アツにしないよう注意しましょう。ヤケドします。
おそらくアイテム本体は、ある程度の熱耐性のあるプラスチックでしょうから大丈夫でしょう。特に白い地球儀の部分などは思っていた以上に頑強な素材でしたし。しかし、透明のチューブ部分は未知数です。溶けないまでも軟化して痛むかもです。
スッポ抜ける心配は無さそうですが、チューブにつまづいたり等の不測の事態にそなえて一応タオルを敷いておきました。ボディの部分は擦れればスクラッチ傷くらい付きそうだし。
あとは簡単。まずは頑張ってシュコシュコします。するとみるみる真っ黒なオイルが…
やはり粘度があるので、ゆっく~り吸い出されてきますが、ちょっと面白い(笑)童心に帰ります。
こうやって見るとレベルゲージで見た感じよりずっと汚れてるように思えますね。ドロドロで真っ黒です。たしかにこりゃ不健康なハナシだよな、ってことで、自分の血液は大丈夫だろうか?と連想してしまいましたね。つい。
でも、たしかに自分たち人間の身体と照らし合わせてみると、機械にとっても健全な状態ってどういう事なのか、よく分かるというものです。万物は理(ことわり)なのです。
途中で何度かシュコシュコ作業を足していきますがヘトヘトに疲れるほどではありません。力も要りませんし。だいたいドームの半分くらいまで入ったところで打ち止めです。
最後はストローでジュースを飲む時みたいにジョボジュボと、可能な限り液体を吸い取るべくドレーンをオイルパンの底で前後左右に動かしながらラストシュコシュコ。
下抜きほどさらい切れないのと、おそらく多少のスラッジが残ると思いますが、それは仕方ありません。オイル交換のスパンを短めにして状態をクリアに保つか、一度ディーラーさんやGSでフラッシングを施すか、まあフレキシブルに対応しましょう。
さて、新しいエンジンオイルを投入です♪
琥珀色でベッコウ飴みたいにツヤやか&とろとろ☆ 100円均一の計量カップをそのまま流用します。あと、使ってないヤカンが合ったので拝借してオイル専用にしちゃった。ちょうど2.5リットルくらいだったし。
ちゃんと洗浄して、水分もしっかり拭き取り乾燥してあるよ。
もちろん、ちゃんとした専用品を使うに越したことはありません。
分量もわかるし、ノズルが長いので注ぎやすいですからね。値段もお手頃価格なので、ご近所のホームセンターやカー用品店で見掛けたらGETしておいてもいい便利アイテム♪
同じく100均の漏斗(ろうと)に、茶こしをセットして万が一の異物混入を防ぐ作戦。
オイル注入☆
まあ、ざっとこんなもんです。前説が長かったわりにカンタンです。楽勝です。
オイルが入りすぎても、運転中に噴き出したりする危険があるので、ある程度まで入れたらオイルゲージ(ディップスティック)とにらめっこしながら適度に収まるよう調整。あの棒の先が浸かれば問題なし。ちょいちょい後日にでもチェックして足りなければ足せばよいかと。
基本的には2.5リッター目安でOKのはず。
フィルター(エレメント)まで交換した場合は2.8~3リッターくらい。
いずれにしても、多く入れ過ぎちゃって抜くハメになるよりは、後から足した方が合理的かなと思います。レベルゲージに油面が付いてさえいれば普段の街乗りくらいなら問題ありません。
フィアット500のおすすめオイルは?
ちなみに僕は、1.4 チャチャチャアズールの頃から、今のツインエアでもENEOSのサスティナ(SUSTINA)を使っています。いつも給油してるGSもうちはエネオス。
【追記】エネオスのSUSTINAは、2020年7月に新ブランド『ENEOS X エネオス・エックス』シリーズに切り替わりました。国際的な最新規格の認証取得しているそうです。
コスパの面でも純正セレニアと比べると5~6割ほどで済みますし、クオリティも別に悪くないです。というか普通に良いです。プレミアムオイル銘柄で100%化学合成油。そしてリーズナブル。
もう、20リットル缶で買っちゃうくらい愛用♥
エネオスと聞くとキャッチーというか、ガソリンスタンドの身近すぎるイメージが先行してしまいますが、この欧州車用のプレミアムオイルはBMWやメルセデス車にも推してるのでENEOSもかなり自信を持っているのでしょう。
【追記】エネオスのSUSTINAは、2020年7月に新ブランド『ENEOS X エネオス・エックス』シリーズに切り替わりました。国際的な最新規格の認証取得しているそうです。
欧州規格の「ACEA C3」だけでなく、最新の国際規格「API SN、ILSAC GF-5」も取得しているので品質的に高性能と謳えるシロモノ。少なくとも素性の知れないどこぞのエンジンオイルではないので、安心して選べる銘柄の一つであることは確かです。
外車というイメージ的に、海外の有名ブランドを選びたくもなるのですが、言わずと知れたハイクオリティな日本車を産出しているニッポンの石油会社のブランドオイル、品質は折り紙付きなので選ばない手はないかと。価格が安いのは「廉価版」というわけではなく、ただ単に輸入コストが無いことと、自社ブランドゆえにマージンが少なくて済むというだけの話。
何だって、輸入モノは高価いのは当然ですもの。
粘度指数は『5W-40』規格は『ACEA C3』
さて、このオイル缶にも書いてある「5W-40」という記号が粘度指数で、いわゆる「オイルの固さ」を示したものです。一般的に欧州車は「5W-40」でフィアット500純正オイルSELENIAもこの規格。
いろんな数字を見掛けると思いますが、この粘度指数とはSAE(Society of Automotive Engineers / 米国自動車技術者協会)により定められたオイルの粘り気を表したもの。サラサラ~→トロトロ~→どろどろ~、みたいな感じ。”柔らかいオイル”とか”固いオイル”と表現することもありますね。そのクルマごとに適した粘度のオイルでないと、充分なパフォーマンス性能を発揮できないのでちゃんと遵守しましょうね。
原則として粘度が合っていれば純正でなくとも問題ないですが、あとはフィーリングや費用でチョイスが別れるところ。走行距離や走り方なども考慮し始めるともっと奥が深すぎです。
もちろん、先述の通り、正規ディーラーさんで純正オイルを入れるのが一番の安パイです。僕もSELENIAは嫌いじゃないですし、やはりフィアット車の開発段階から関わって設計されてるのでベストチョイスと言えると思います。ただ、現実的なランニングコストで考えると、そんな気軽にコンスタントに換え続けられるかな?というのが庶民的な感覚。
あくまで個人的な考えですが、高い専用オイルを入れて長いスパン粘って乗るよりも、極端に例えるなら半額のオイルを倍の頻度交換した方がエンジンにとって良いと考えています。(※もちろん、安かろう悪かろうでは本末転倒なので、両者が同クオリティのオイルであることが前提です)
フィアット500のオイル交換の頻度は?
運転してて挙動に異変を覚えるくらい酷い状態になることは滅多にないので、あまり意識してないと、気付いたら1~2年交換してないなんてコトもザラかもしれませんね。でも、大抵は1年点検や車検のタイミングに勧められますから、知らず知らずのうちに更新されてるものです。
フィアット500のオイル交換目安は、車載のマニュアルによると走行距離3,000km毎にオイル交換することが推奨されています。
実質的にはそこまでシビアに交換しなくても大丈夫ですが、オイル量は必ずチェックしましょう。
エンジンオイルは日々の走行でわずかずつ徐々に減っていきます。1000kmの走行で最大400ccほどの消費量であれば正常とのことですが、もし何処かの不具合や破損でオイル漏れ(じわじわ滲み出る程度だと気付かない)してたら大変!定期的なオイル量チェックも習慣付けてたら立派な優良ドライバーですね(^-^)b
走行距離にかかわらず1年毎のオイルは交換は目安。
エレメント(オイルフィルター)交換の頻度は、オイル交換2回ごとに1回は取り替えるようにしたいですね。エンジン内に異物混入するのを防ぐための「ろ過器」の役割を担っていますが、次第に目詰まりしてくるので要交換の消耗品。
ディーラー以外やDIYでオイル交換するデメリットやリスク
先述の通り、アバルト・アルファロメオ共にFIAT純正エンジンオイルは『SELENIA セレニア』という指定オイル。
セレニア(5W-40)もグレードは幾つかあるのですが基本的には高いです。
オイル自体の値段もそうですが、正規ディーラーの工賃やはり割高ではあるので、オイル交換だけでも総額で10,000円くらい掛かったと思います。一緒にオイルフィルターも交換する場合ならもっといっちゃうし、(親密度にもよりますが)なんだかんだ結構アレもコレもと勧めてくる営業マンが担当だと、お財布を直撃する一撃がかなり膨らむこともあるとかないとか…
もちろん、決してボってるわけじゃあなくて安心料ですけどね(^-^;
作業してくれるのはFIAT・ABARTH系の車種のことを熟知しているはずの専門店のメカニックさんですから、真摯な気持ちで他の不具合や不調を見つけてくれる事もありますし、気になる点があれば相談もできますし。
だけど、自分でオイル交換できると、実費として2~3千円に抑えることも可能!
トータルの維持費で捉えると、けっこうデカいですよね^^
オーナー心理としては、純正でなくとも安価なオイルで代用して、他店利用やDIYで工賃をお安く抑えたいと考えるのは当然のことですが… もしフィアット500を新車購入したのなら、少なくともメーカー保証が効いている最初の間はちゃんとディーラーで指定オイルを入れてもらった方が無難かもしれません。故障や車両トラブルの際に社外品使ってることがネックになる可能性もあるので。
規格が適合していれば普通は壊れはしませんが、正規ディーラーとしては『指定オイル以外を使って何かあっても知らんよ?』というスタンスなので、こちらも「ナンボのもんじゃい!」という気概をお持ちでなければ(笑)やはり大人しく従って下さい。
ある程度の年月が経ったら、スタンドとかDIYでリーズナブルな市販のエンジンオイルを入れる選択も全然アリと個人的には思うのです。
上記の通り、ENEOSサスティナなどは純正オイルより大分お安くてクオリティも良い。あまり変なメーカーのものは避けるべきなのでしょうけど、有名メーカーならオイルとしての品質に顕著な差はないというのが所感です。当然ながらGSやカーショップならディーラーより安く収まるので、オイルパンの容量が比較的少なめなチンクエチェントなら総額で6000円程で収まる感じでしょうか。
しかし、もし間違った規格のオイルを自分で入れたり、カーショップで誤って入れられたりしたら、エンジンが故障するリスクは大いにあるでしょう。安易に手を出さないのが無難なことは前提です。
まあ、お約束ではありますが、やはり自己責任なんですよね(^-^;
あくまで個々人のクルマライフですから、仮に当サイトを参考にして下さったとしても、皆さん各々の実施に関しては何も保証して差し上げられません。万が一エンジンがダメになっても、全て自己責任です。
だからこそ、正攻法は間違いなく『正規ディーラーに全て委託』です。