旧チンクエチェント/旧車 フィアットの歴史

木製フィアット500!モックアップとは?旧チンクエチェント開発時に製作された原型モデル

投稿日:2021-10-01 更新日:

1957年のフィアット500(チンクエチェント/Nuova500)の木製マスターボディです。

前年1956年に製作、材質はマホガニー材。

FIATのお膝元イタリア・トリノの旧本社からほど近い、チェントロ・ストーリコ(Centro Storico)のFCAヘリテージ部門により長年保管され、実物の木製モデルが公開される機会は限られていましたが、2021年にリニューアル開設となったカーザ・チンクエチェント(Casa500)にて展示公開されています。

 

自動車のモックアップとは?

モックアップ(mockup)とは、開発・製造する品物の外観の検討と機能確認のために作られる原型の「木型」を意味する言葉。モックとも言われます。基本的には木製で、その理由としてはコスト面と耐久性、切削による修正可能なこと。

カーデザインにおける自動車用語としても定着していて、言葉の意味としても同義。クルマを設計する際に、実車とほぼ同じように造形・製造される模型のことを指します。車体のデザインと内外装、車内レイアウト等を検討することが目的で、実質的な最終形態を示すためのモデル(プロトタイプ)。る。先述の通り、木製であることが一般的ですが、現在ではプラスチックやファイバーグラスといった素材も用いられるそうです。部品を組み込み、仕上げを施すものの、実際の製品としての機能は付与されない。あくまでデザインの最終確認がなされるダミーモデルのこと。

クレイモデルや樹脂モデル、デザイン試作したシートなどを組み合わせインテリアのモックアップは実物さながらにリアルに作られるそうで、地面から車両フロアまでの高さ、エクステリアデザインと連動したピラー、運転席から見える範囲のボンネットなどが再現され、車の造形面における検討の他、乗降性や空間の雰囲気、室内からの視界などもモックアップの段階で入念に検討される。

 

木型は商品の外観デザインや使い心地、可動部の検討用に用いられる。木で作られる理由は低価格、丈夫、切削(修正)が可能と言ったところである。CADで設計されたインダストリアルデザインを木型にする場合、天然木材には木目が有り、NC工作機械の加工には向かないため、木目の無いケミカルウッド等の人工木材を用いる事が多い。玩具の原型に木型が用いられることが多かったが、小型の家電製品や自動車、新幹線、航空機のデザインや機能の検討・風洞実験にも用いられていた。玩具の原型の場合は、木型の段階で可動部のギミックなどを再現、パーツごとの分解も可能にしておき、そのまま製品の原型とすることが多かった。微妙なカーブの修正や隙間の修正には、天然木材以外に、おがくず(木の砕片)を樹脂で固めたものなども用いられる。旧来は職人による手作業に負うことが多かったが、近年は3Dプリンタ(3Dプロッタ)の発達でCADデータをそのまま立体として成形できるようになったため、呼称はそのままでもFRPや合成樹脂で代用されている[2]。トヨタ自動車などは技能継承のために新人には木材による研修を行っている。自動車や携帯電話など、デザインが販売に大きく影響する商品においては、原寸大のモックアップが使われている。携帯電話店によっては、使用済みの携帯電話モックアップが販売されることもある。携帯電話店では体験用に展示する実機を「ホットモック」と呼称している。

wikipedia 木型

-旧チンクエチェント/旧車, フィアットの歴史

Copyright© cinquecentista , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.