Bburago(ブラーゴ)社とは、大きめなスケールの1/18ミニカーを、世界で初めて手頃な価格と高い完成度を両立する製品として売り出したイタリア発祥のミニカーメーカーです。現在ではマイストブランドの会社に生産を託され今日に至りますが、それなりに長く続いてきた老舗のダイキャストモデル生産会社。
ブラーゴは、マリオ・ウーゴ・マルティノというベサナ家の3兄弟により、F1のイタリア・グランプリが開催されるモンツァ・サーキットの近く、ブラゴ・ディ・モルゴラという町で1976年に設立されました。ブラーゴのダイキャスト製モデルカーは手に入れやすい価格でありながらイタリアン・ブランドらしく見事にまとまったプロポーションと、焼き付け塗装によるボディの艶に関して昔から定評があります。
フィアット500L イタリア製
Bburagoブラーゴ 1/16ミニカー
緻密さという観点では他社に譲るようですが、ブラーゴのミニカーメーカーとしての評価は総合的に高めと言えるでしょう。リーズナブルな路線で、1/18や1/24のスケールで各国の有名車を多数リリースしていました。1990年代には日本の店頭でも目にすることが多かったと思います。当時の輸入代理店は成川商会。現在は京商。
マニアックなミニカー専門店でなくとも入手しやすかったこともあり、大スケールのミニカーコレクションの入門用として適していたそうです。ボディカラーのバリエーションも豊富。もともと1/18スケールのミニカーは大きい物を好むアメリカ市場をターゲットとしたという経緯がありますが、奇しくもジャンルとして確立させることになりパイオニア的な代物。今でこそ廉価でチープな出来というイメージが濃くなってしまったブラーゴですが、80年代後半~90年代の1/18ミニカーはブラーゴの時代ともいえます。
写真は先述の通り、FIAT500(チンクエチェント)の後期型モデルですが、大スケール模型だとエンジンまで再現されていて嬉しいですね!このサイズ感だと旧車を手元に置いているかのようで満足度は高いと思います。
2015年にはFerrariとの独占契約を結び、人気車種を中心にバラエティ豊かなラインナップを揃えています。