2012年7月4日、新旧チンクエチェントの誕生日として毎年公式バースデーイベントも開催される記念すべき日に、ツインエアとして初めての5速マニュアル・トランスミッションのMTチンクが待望のデビュー!
新型フィアット500のイタリア本国デビュー5周年を記念して発売された限定モデル「500 TwinAir Sport(ツインエア スポーツ)」のデュアロジック車が400台限定、そして「500 TwinAir Sport Plus(ツインエア スポーツ プラス)」のマニュアル車が250台限定で、スポーティさを全面に強調した特別仕様車として登場しました。
新しいフィアット500において「スポーツ Sport」という特別車のグレードは、ツインエアが登場する前の4気筒エンジンの1.2リッターと1.4リッターの2車種にも過去に設定されていて、1.4 Sportではデュアロジックのみでしたが、1.2 Sportでは日本市場のフィアット500では初めての3ペダルMTでした。
特別装備は、1.2リッターの「スポーツ」に設定されていたMTモデル「500 1.2 Sport」に準ずるもので、ブラック基調のスポーツシート、ルーフスポイラー等を備えます。1.2 スポーツとの違いは、アルミホイールがマットブラック仕上げとなり、フロントのモールディング、ドアハンドル、テールゲートハンドルがチタンマット仕上げに。さらにMTである「ツインエア スポーツプラス」では、ルーフおよびルーフスポイラーがピアノブラックで仕立てられ、アバルトの標準タイヤサイズとなる16インチ(195/45 R16)となります。
500 ツインエア スポーツプラス | |
全長×全幅×全高[mm] | 3545×1625×1515 |
ホイールベース[mm] | 2300 |
前/後トレッド[mm] | 1415/1410 |
重量[kg] | 1010 |
エンジン | 直列2気筒マルチエア 0.875リッター ターボ |
ボア×ストローク[mm] | 80.5×86 |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 63(85)/5500 |
最大トルク[Nm/rpm] | 145(14.8)/1900 |
トランスミッション | 5速MT |
駆動方式 | 2WD(FF) |
10・15モード燃費[km/L] | 21 |
前/後サスペンション | マクファーソンストラット/トーションビーム |
前/後ブレーキ | ディスク/ドラム |
タイヤ | 195/45 R16 |
ステアリング位置 | 右 |
乗車定員[名] | 4 |
荷室容量[L] | 185~550 |
ニューチンク5周年記念のリミテッド・モデル
待望の「500ツインエアのマニュアル」!
イタリアや欧米では普通にMTですが、日本ではデュアロジックのみの設定でした。
現代版チンクエチェントの5周年記念日となる7月4日に発売されやいなや、MTモデルは8月には早くも売り切れてしまったそうです。
2気筒ターボ875ccのツインエア・エンジンは、4気筒の1.2リッターよりパワーはありますが、ターボが効いてくるまでの低速トルクが苦手であり弱点なので、アイドリングから2000rpmあたりまではちゃんと踏んでないとエンストしそうになるので注意!
ちなみに、アイドリングストップのStart&Stop機能が付いていますが、あまりおすすめできません(苦笑)
まるでルパン三世の旧チンクエチェントさながらな、独特な2サイクル音と振動がひじょうに個性的。
1957年7月4日に誕生し、イタリア大衆にモータリゼーションを提供した歴史的名作フィアット500(チンクエチェント)。その50年後の2007年7月4日に復活デビューを果たした現行型「500」は、その翌年から日本マーケットにも投入され、リーマンショック以降の不景気をまるで感じさせないヒットを飛ばしてきました。
往年のイタリア名車のモチーフを巧みに現代化することに成功。そして、チャーミングなエクステリアとインテリアを持つ一方で、ベーシック・コンパクトとしてしっかりと作り込まれ、どんどん進化していってるのが衰えない人気を支えているのだと思います。