新型チンクエチェント故障の代名詞といえば『デュアロジック Dualogic』とも言えますが、修理箇所として事例が多かったのは「冷却水漏れ」もその一つらしい。
というか、我が家のフィアット500も過去に1台目、2台目ともに見舞われています。
愛するフィアットに対してあまりネガキャンもしたくないので(苦笑)積極的には故障・不具合について書いてもいませんが、ニューチンク歴8~9年ともなるとそれなりにネタはあります(笑)まあ、部品の初期不良とか経年劣化が多いですけどね、やはり国産車と比べるとパーツ交換の頻度&費用は高めに見積もらなければなりません。
これは2010年製の1.4チャチャチャアズールのとき。まだギリギリMINのラインには留まってはいますが、1年も経たずにここまで減ったので異常。しかも新車(苦笑)
幸い、わりとせっせとエンジンルームを開ける性質(たち)なので、あきらかに冷却水の減りが早いことにはすぐに気付いてクーラント液や添加剤を足すなど対応はしていました。
僕の場合は不具合が生じるまでの深刻な状況に陥ることはありませんでしたが、ボンネットなんて自分で開くことのないオーナーさんも少なくはないでしょう。もし水漏れが大量であれば最悪オーバーヒートの恐れもあるので侮れません。(油温計センサーで異常を察知してエラー表示は出ると思いますが)
たまには愛車のエンジンルームを開いて、砂埃をキレイに拭いたり労ってあげるとよいかもです。
現行車両はマイナーチェンジを経て対策部品に変更されているそうですが、初期型ニューチンクはそもそもクーラントのリザーバタンクに弱点(欠陥?)を抱えていました。
うちのTwinAirも2012年製の古めのモデルだったので未対策部品。容器のまわりに液漏れ跡が残るほど露骨に冷却水漏れしてたので、車検の際にあえなく交換となった次第です。
一気に水量が減るような漏れ方ではなく、いつの間にかジワリジワリと染み出していた感じ。
これが(二年前に)新品の対策パーツに交換してもらったリザーブタンク。冷却水(ラジエーター液)がMINとMAXの中間くらいでキープされてるので今はバッチリOKですね。ヒビ割れなど損傷も見当たりませんし、液垂れの形跡もなし。
このクーラントが漏れている場所によってはエンジンにとって致命的にもなりかねないので、プロの整備士さんは加圧テストなどで原因を特定します。ただ、ほとんどの場合はリザーバタンクの材質的な劣化が考えられるようです。プラスチックの樹脂パーツですからね。ツインエアは振動もありますし。あとはホース類からも、劣化や痛みで緩みが生じることがあります。
そして、サーモスタット部分の破損による液漏れ発生案件も多いようです。
特に初期型チンクにお乗りの方はご注意くださいませ。サーモスタットの交換となると、冷却水(クーラント)を補充し直して、一度エンジンをかけ循環させて「エア抜き」 し、さらに冷却水を注ぎ足して…と、作業時間もそれなりに掛かり入院も致し方ありません。いずれ漏れが生じ出す前に、できれば車検などの際に早めに対策部品に切り替えてしまった方が無難でしょう。