チンクエチェント(Fiat500)とフィアット・パンダが大好きだから、最新型のEVチンクと一緒に『HYBRID ハイブリッド』も当然くるでしょう♪
発売いつかなー♪興味あるな―♪
なーんて、楽観していましたが…
このHYBRIDモデルって6速MT・マニュアル車なんですよね。
となると、日本発売はないのでは…?
ツインエア生産終了!ガソリンエンジン廃止に向かうFIAT車
イタリアのFIATで販売されている『フィアット500 HYBRID』は、先述の通り6速マニュアル車です。
エンジンは「1.0L」の「3気筒エンジン」です。
…はい、その通り…!
ぼくらの2気筒「TwinAir ツインエア」は廃止となり、生産終了です…
ツインエアのような魅力的なエンジンが廃止されるのは寂しいですし、いつまで乗れるのかも気になるところですが、これは残念ながら本当に仕方のないことで、
いまFCA(フィアット・クライスラー)が属している、欧州車ブランド中心の「ステランティス Stellantis」という世界第4位の巨大自動車グループの計画では、2030年までに全ブランド全モデルを電動化なので、当然FCAの方向性もEVフィアット車まっしぐらです。
これはアバルトABARTHすら例外ではありません。
ヨーロッパを始め世界中が脱ガソリン脱エンジン社会に、いよいよ(というか、ようやくかもしれませんが…)本気で動き始めていますから、あと十数年で実際ほとんどの化石燃料のクルマはシャットアウトされると考えられます。
ハイブリッド車は、内燃機関を積んでいますが「一部は電動化」されているのでEVの範疇となります。なので多少はHVのエンジン車は残るでしょうし、現在フィアット車のラインナップにも選択肢として500とPANDAのハイブリッドモデルは存命中。
しかし、日本国内はともかく、EUを中心とした欧州諸国は思いっきりピュアEV(100%電気の自動車)に重心を置いているので、メインはいわゆる純粋なEV車モデルであり、ハイブリッドカーは繋ぎ的な扱い??
たぶん、ギリギリ残しておいて後は状況次第…!というかんじなのかな?と思われます。
さらば!名エンジンたち…!(;_;)/~~~
2020年から、EVフィアット500とHYBRID(500/Panda)の電動モデルが中心的なラインナップとなっているイタリア。
ほんの数年前には欧州車メーカーとしては少し出遅れていた感はあったものの、ひとたびスイッチが入ってからの流石のスピード感はイタリアらしいなぁ~と思います。あっという間に実用段階まで漕ぎ着けたような印象。
CO2排出量を最大30%削減するとするマイルド・ハイブリッドのパワートレインを搭載した次世代モデル。
電気自動車のEVフィアット「500e」は、既に試作的に北米市場のみで販売されていた経緯がありますが、電動アシストを採用したハイブリッドカーはフィアットでは初です。
1.0リッターの3気筒エンジンを搭載し、12Vのリチウムイオン電池とBSG (Belt-integrated Starter Generator)システムを組み合わせます。ベルトと一体型となるスターター・電動モーターがエンジンに取り付けられ、ブレーキ中と減速中にエネルギーを回収するシステム。このエネルギーをエンジン再始動時に使用して加速を支援する仕組み。
このハイブリッド・パワーユニットは、最高出力70hp(51kW) / 6,000rpm、 最大トルク92Nm / 3,500rpmを発生とのこと。現行型と比較すると直列4気筒ファイアエンジンの1.2リッターに近いパフォーマンス。
エンジン単体としては70kg以上も軽いそうで、搭載位置を45mm下げて重心を落としています。
マイルドハイブリッドとは?
モーター出力が控えなマイルドハイブリッド
マイルドハイブリッドは構造・システムが単純で、モーターパワーが控えめ(マイルド)なハイブリッドのことを指します。搭載されるバッテリーも小さめ。そのマイルドHVに対して、たとえばプリウスのような高出力モーターを積むハイブリッドカーは「フルハイブリッド」「ストロングハイブリッド」と呼ばれることもあります。プリウスはモーターの力が強いのでエンジンを止めてモーターだけで走ることも可能ですが、マイルドハイブリッドのモーターは一般的にエンジンをサポートする役目をメインに担うため、モーターのみで自走することを目的としていません。
フィアット500・フィアットパンダのハイブリッド車はマイルドHVのため、モーターは補助的に動作することを主としますが、時速29km未満でギアボックスをニュートラルにシフトすることにより、エンジン・オフ状態のままでの走行が可能とのこと。
先述の通り、トランスミッションは6速のマニュアル・ギアボックスが採用されているので、日本導入モデルがどうなるかは興味深いですよね。MTは現実的にないでしょうけど、デュアロジックを組んだモデルをわざわざ製造するメリットでしょうし、立ち位置的には遠からぬ将来にひっそりと姿を消す運命にはあると思います。
本国イタリアでは郊外型の運転での燃費改善を想定してギア比を最適化した6速とのこと。FCAによると、先述のとおりバッテリー搭載位置により重心を低く最適化し、これまでのモデル以上に運転性・ハンドリングが向上されているそうです。
500もパンダも、マイルドハイブリット型のデザインは従来型の踏襲。HYBRIDのロゴエンブレムを見ないとパッと見の区別はつかないと思われます。
ローンチ・エディション設定のマイルド・ハイブリッド500&パンダには「H」のロゴが配されています。
Seaqualファイバーのインテリアが特徴的。シークエル・ファイバーとは海などに捨てられたプラスティック・ゴミをリサイクルして作られる素材だそう。
今後デビューが噂されているフィアットのモデルには、エステート・ワゴン版のフィアット500 ジャルディニエーラ(旧車でもおなじみGiardinieraの現代版)の名が挙がったこともありますが、今のところ新しい情報はまだ出てきていません。
気になるのは、ハイブリッド&EVモデルの登場で現行型は買えなくなるの?ということですが、実際のところ日本の場合はどの程度まで規制が進むのか未知数なので、まったく分かりません。
本国イタリアでは、日本には未導入ですがディーゼルエンジンはいち早く廃止され、2気筒ターボエンジンのツインエア(TwinAir)も1.2リッター4気筒エンジンもなくなり、内燃機関を持つモデルはハイブリッド車のみ。ヨーロッパのEV化は加速度的ですから、EVモデルの500やパンダの裾野が広がれば、案外あっという間かもしれません。
画像出展:fiat.it