■フィアット500の燃費とガソリン容量は?
フィアット500の燃料タンク容量は35リットル。コンパクトカーらしく小さめです。
燃費の良いツインエアなら街乗りでも平均的にリッター15km以上は普通に走ってくれますし、1.2だって上手に運転すれば近い数字が出ます。
もちろん、燃費は道路や運転の状況に依るのであくまで参考値ですが、少なくとも満タンで500km以上は余裕で走れるので遠乗りだって全然へっちゃらなわけです。それに、高速道路で80km巡航すれば25km/Lは楽々マークできますしね。
マルチファンクション・ディスプレイの内側、左側のブロックみたいに表示されてるグラフが燃料計です。
ガソリン残量が残り約5リットルほどになると燃料警告灯(ガソリンスタンド マーク)が点灯します。
ランプが点灯する時に「ピー」という警告音と共にガソリン残量が少ないことを示すメッセージが表示されるので、出来るだけ早いタイミングで給油しましょう。仮に5リットルの燃料が残っているとすれば、単純計算で75kmほど走行できるので、たとえ出先であってもガソリンスタンドを見つけて給油するには充分なわけです。
■それでもやっちゃう、路上でのガス欠…
ご存知、JAFの救援出動でも上位にあがる車のトラブルと言えば…
「バッテリーあがり」「タイヤのパンク・バースト」「キー閉じ込み」…
そして「燃料切れ・ガス欠」です。
まあ、故障とか不具合ではなく、完全にヒューマンエラーなので、ドライバーとしては少し恥ずかしい失敗体験ではあるのですが、それなりに運転量をこなしてる人なら一生に一度くらいはやってしまうとは思います。(僕も経験あります)
先述の通り、燃料のエンティランプが点灯してからも充分な距離は走れるので、単純に粘りすぎというやつです。例えば、GS用のクレジットカードの締め日までギリギリ何とか持たせよぅ… なーんて思ってるとガス欠します。
たいてい、ガソリンスタンドに向かいながら、あともう少し!という所で止まります(苦笑)
さて、そんな情けないボクの失敗談はさておき、
JAFの出動で「ガス欠・燃料切れ」がググンと増えるのが、実は高速道路。あんな所で止まっちゃうのは顔面蒼白モノなのですが、これがまた多いのだとか。たしか50km毎くらいでサービスエリアないしパーキングエリアが設置されてると思うけど、最近は利用量の少ない所だとGSが失くなったりもするらしく、「この次で…」と思ってたら無かったり…。
それなら、見つけた所で常に給油すれば良いのだけれど、やはり高速道路のGSは高いので、ついつい一般道に下りるまで粘ってしまったり…。ということらしい。
フィアット500で、というわけではありませんが、車全体として希に燃料計のセンサーの故障もゼロではないので、チャージしておくつもりで常に満タンにしておくスタイルがBESTなんでしょうけどねぇ…
■フィアット500にガス欠の前兆はある?
自動車の安全設計上、現代のクルマであれば大体同様だとは思いますが、フィアット500も目盛り(ブロック)がゼロになっても数キロは走れます。いきなり止まるわけではありません。
ただ、逆に言えば、目盛りゼロはいつ止まってもおかしくない状態です。
恥ずかしながらフィアット500でのガス欠経験者として、私見と体験談も交えて、自動車が燃料切れで止まる直前の症状・前兆を書いておきましょう。
1.振動や音に違和感
燃料が少ない状態でエンジンを動かしているので、ノッキングに似た普段とは違う振動や音が聞こえるようになります。不均一な、異常燃焼を起きやすいわけですから。2気筒のツインエアは顕著でしたね。低周波のブーミングを起こしていました。アイドリングでも分かります。
2.車のスピードが落ちる
単純に、燃料が底を尽きかければ、充分な量のガソリンを内燃機関に供給できなくなるので、アクセルを踏んでもエンジンが十分に回転しません。普段どおりに加速しない感覚はすぐに分かるので、燃費走行しながらGSに辿り着けるコトを祈るのみです…
3.エンストする
さあ、いよいよエンジンが止まります。拍子抜けするくらいアッサリ、静かに、止まります。…スン。って。再始動したところで数メートルで止まります。だってガス欠なんだもの。①、②の症状が現れた時点で、左に寄せて路肩などに停車させるべきです。
結論から言えば、上の3つ症状・前兆が出てしまった時点でガス欠は避けられません。
もう手遅れです。
ガソリンスタンドを目指していたのであれば、即あきらめて、安全な場所に停車することを第一に考えましょう。特に、高速道路であったなら、早々に見切りをつけて、決してギリギリまで走行しないこと!(想像するだけでも恐ろしい…)
急な上り坂とか、道路状況によっては、症状や前兆が出始めるまでもなくイキナリ止まることも考えられます。ガス欠といえど、後続車のいる状況でパニックになれば死亡事故にもなりかねません。デュアロジックのギア抜けなど、走行中のエンストは何度か経験がありますが非常に危険なことですし、本当に怖いです。
路肩に停車してハザード点灯でもよいですが、緊急時はLED非常信号灯が便利です。
国土交通省の認定品であれば発炎筒の代替としても認められていますし、電池交換でほぼ永続的に使えます。(発炎筒は使用期限があり、安価な汎用品だと発炎時間も短い)
■ガス欠で動けなくなった時の対処法
●ガソリンスタンドが近ければ、携行缶を借りて給油する
ご存知の通り、ガソリンは消防法の基準に適合した専用のガソリン携行缶にしか給油が認められません。ただ、最近はガソリンスタンドのセルフ化も進み、トラブル回避のため携行缶の貸し出しを拒否するGSも多いようです。あるいはデポジットを預かって、持ち逃げされても大丈夫なように対策する所など、様々です。最悪、タライ回しになる可能性もあります。
僕は、ガス欠に懲りて携行缶を買いました(苦笑)
※携行缶へのガソリン給油は、原則、スタンドの従業員が行う必要があるそうです。
●自動車保険のロードサービスを利用する
加入している自動車保険にロードサービスが付帯されているのなら、そのサービスを利用するのがいいでしょう。契約している保険会社のサポート内容をよく確認してみてください。
●JAFを利用する
JAFのロードサービスに救援を依頼。(※非会員の場合は1万円以上の費用が生じます。)
余談ですが、旧チンクエチェント(Nuova500)でも2度ほどガス欠やってます。僕。
クラシックカーの部類に入るオールドチンクには燃料計が無い(※豪華版の500Lは付いてます)ので、うっかり気付かないコトは旧フィアット500では、あるある。
一応、エンプティランプはあり、下の「BENZINA」の所に警告灯がピカっと点くハズなのですが、今うちのは壊れてるので光りません(苦笑)まあ、故障というか接触不良だと思うので直します。