
FCAジャパン fiat magazine CIAO!
日本で「女性の日」といえば、少々ニュアンスが違いつつも3月3日の「ひな祭り」と言えなくもないですが、時季を同じくした3月8日は「国際女性デー」です。イタリアでは”Festa della Donna”(フェスタ・デラ・ドンナ)と呼ばれ「女性の日」ならではの慣習があります。
ちっちゃなヒヨコ達みたいに可愛らしい黄色い花をつけるミモザが春の訪れを告げるこの頃、”Il giorno della mimosa”(ミモザの日)とも呼ばれる3月8日、偉大にして母なる女性達に感謝の想いを込めて… 美しいミモザの花が送られる日なのです。

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ミモザの花言葉は、「友情」「優雅」「真実の愛」「豊かな感受性」「神秘」など…
画像はFCAオフィシャルからお借りしていますが、かねてよりフィアットでは女性を応援する企画・キャンペーンを積極的に展開しています。
FIATオフィシャルサイトでも『女性に感謝!女性を応援!チャオ ドンナ!』をモットーに「#CIAODONNA」という応援キャンペーンを今なお一貫して続けられていますし、時季によってはマンマへの感謝のメッセージを募ったり。と、ただの自動車セールスを越えた文化的活動がなんとも粋なのであります。
以前には「500C Mimosa ミモザ」という限定車もありましたね!
■旧チンクエチェントの時代から女性ドライバー重視のFIAT社
現代版のニューフィアット500(チンクエチェント)でも、やはりコンパクトカー(Aセグメント)という観点から女性ドライバーの存在を大事にしているフィアット。
日本市場でも50%が女性オーナーの登録というデータも以前にFCA広報から語られていましたし、実際、奥さん用にフィアットというオーナーさんにもよく遭遇します。
コンスタントな限定車リリースを中心に、カラーバリエーションや仕様は多彩…!
先代ゆずりの愛嬌のある個性的なデザインに相まって「カワイイ」から「カッコイイ」まで豊かに表情を変えるファッション性は、女性ドライバーにピッタリの外国車だと思います。
さすがのイタリアン・デザイン…! そりゃルパンだけじゃなく峰不二子ちゃんだって乗ってるってもんです♪
さてさて、日本ではルパンのカリオストロで知名度を得たFIAT500(チンクエチェント)ですが、当然あのクラリス逃走シーンで爆走してるのはクラシックカーである旧チンクこと旧車のオールドチンク。
2代目チンクエチェントと呼ばれる『Nuova500 ヌオーバ・チンクエチェント』(新500)がイタリアで大ヒットしていたのは、1960~70年代です。戦後復興を成し遂げたイタリアにおいても、女性の社会進出が時代の大きな流れの一つとなっていました。
古いフィアットのCMや写真など資料をみると、女性が運転しているシーンが多く採用されています。
クルマに華を添えるという意味合いだけでなく、まさに当時は、世の中の女性たちが自らも積極的に自動車を運転する時代へと変わっていく過程だったのでしょう。女性とチンクエチェントの関係は、50年以上も昔からすでに象徴的だったと言えますね。