2022年6月25日、満を持して日本発売となるEVフィアット「500e」(チンクエチェント・イー)。
ただし、販売方法はカーリース「パケットFIAT」と、新しく設定されたサブスクリプション型カーリース「FIAT ECO PLAN」のみとなります。
前者の「パケットFIAT」の方は既存の個人向けリースプログラムで、今回「500e」も選択肢に入ったということ。
なかなか大胆な決定とも思いますが、日本のEVインフラ現状と、導入が500台のみという数を鑑みると苦心の末と窺えるかもしれませんね…(^-^;
だからリール動画でも「日本上陸」としか言ってなかったわけですね(日本発売とは言ってない)
たしかに、「FIAT ECO PLAN」「パケットFIAT」の2種類のカーリースで販売することで、月額毎の定額プランとなり提案しやすい面もあります。実質的に出ていくお金としてはカーローンであっても同じと考えられなくもないですから。
ただ総額は軽く400万円越えですから、一般的な感覚では簡単には手が出ないのも実際。
「パケットFIAT」「FIAT ECO PLAN」は、どちらもカーローンのように頭金は必要ありません。素人では分かりにくい政府のEV補助金の申請をはじめ、自動車税・重量の支払い、契約期間中の整備点検費用(充電費用などは除く)などもディーラー側ですべて代行するというものです。
月々の定額利用料だけでクルマに乗れるように、ハードルを低くすることに目的があります。トヨタが若者向けにプッシュしまくってた「KINTO」と同じようなサービス。
「パケットFIAT」「FIAT ECO PLAN」の違い
●任意保険(自動車保険)を含むか否か
●途中解約が可能か
という2点です。
サブスクリプション型リースの「FIAT ECO PLAN」の方には、オーナーの年齢や保険等級を問わない自動車保険がセットされています。車両保険、弁護士費用、ボディ・ガラス・タイヤまでを含む補償を受けられます。
また、契約期間中に車両が不要になった場合には6か月毎の更新月に清算金を払うことで、早期の契約終了が可能というものです。
まだまだEV車を所有することに不安や抵抗のあるユーザーが購入しやすい方法を提案することで促し、契約期間中には輸入販売元・ディーラー主体で充実したメンテナンスをパッケージ化することで、バッテリを含めた車両のコンディションを長く最適に保つといった、サステナビリティに貢献する。
という謳い文句。ですが、
うがった見方をするなら、顧客の囲い込みという戦略的な一面も。まあ、自動車業界に限らず全てのモノとサービスはそうなっていくので仕方ないのかもしれません。(21世紀は「獲り合い」の時代ですから)
月額利用料(税込)の例としては、
サブスクリプション型の「FIAT ECO PLAN」で500e Popが5万3900円(ボーナス払い10回11万円)
「パケットFIAT」で500e Popが3万4000円(ボーナス払い10回11万円)
契約終了後は車両を返却し、新しいクルマへの乗り換えを勧めるとのこと。なお、500eの価格はハッチバックの「500e Pop」(受注生産モデル)が450万円、「500e Icon」が485万円、カブリオレの「500e Open」が495万円となります。
オリヴィエ・フランソワCEOが自ら主演&プロモーションする秀一すぎる動画。(いまの日本の自動車メーカーでこれが出来るのは豊田章男氏くらい…?)