イタリア映画の『ニュー・シネマ・パラダイス』にもフィアット500は登場しています。
正確には、初代500「Topolino トポリーノ」で、2代目(ヌォーヴァ)じゃない方。(ジュゼッペ・トルナトーレ監督の『ニュー・シネマ・パラダイス』をご存知の方も再チェックしてみてね!)
若き日の青春を謳歌する、貧しい主人公トト(サルヴァトーレ)と良家のエレナ。こっそり付き合ってた二人が、ボロボロのトポリーノでシチリアの山道をドライブしてたら車がエンコして故障… というかエンジンから煙を吹いてぶっ壊れます(笑)
たまたま通り掛かったクルマに助けを求めようとしたら、まさかのエレナのお父さん!?
というベタな展開のシーン。
最終的にはトトの家の前でニワトリ小屋になってましたよね!
トポリーノは『ローマの休日』でも大活躍♪
イタリア語の原題だと”Nuovo Cinema Paradiso”(ヌォーヴォ・チネマ・パラディーゾ)で、まあ英語に近いっちゃ近いんですが、ご存知ヌオーバ・チンクエチェント(Nuova500)でお馴染み”nuovo / nuova”がおニューという意味のイタリア語。
イタリア語の名詞および形容詞には、フランス語やスペイン語といったラテン語系と同じく、女性形と男性形があるので語尾が異なるワケです。ちなみに”cinema"は語尾が”a”で終わるけど例外的に男性名詞なので、形容詞も”Nuovo”と男性形となってます。一応さらに補足しておくと、cinema(チーネマ)は元々のcinematografo(チネマフォト―グラフォ)が短くなった言葉だから。では、CinquecentoはなぜNuovaヌオーバと女性形なのか? たしかにFIAT500は”La Fiat500”と女性名詞あつかいです。おそらくはmacchia(自動車/マシン)が女性名詞だからとも思いますが、昔から船とか戦艦も女の子なので、そういうモノなのかも?
若い頃に、このニューシネマパラダイスの舞台となった広場を訪れたことがあります。
シチリアの山間部にあるパラッツォ・アドリアーノ(Palazzo Adriano)という街。
映画館はセットだったので、もちろんその姿はありませんし、車もたくさん停められいましたが広場はあの広場(パラッツォ)のままで… 感激しました…