Topick!フィアット&アバルト限定車一覧
2020年の最後を締めくくるのに相応しい、上質で個性的なデザインと固有のスペシャル装備を身に纏ったチンクエチェントの限定車が日本市場に導入されました!
フェデリコ・フェリーニ監督の名作イタリア映画からインスピレーションを得たという『500 Dolcevita ドルチェヴィータ』です。
2020年12月12日から、全国のフィアット正規ディーラーにて限定275台での販売がFCAジャパンよりプレスリリースされました。
FIAT公式のアナウンスによるとメーカー希望小売価格は、500ドルチェヴィータが税込2,650,000円(限定175台)、コンバーチブルの500Cドルチェヴィータが税込2,890,000円(限定100台)とのことです。
- フェリーニ映画の“甘い生活”から着想したエレガントな限定車!
- 高級車の内装も手掛けるPoltrona Frau社製シートと特別なウッドパネル仕立て
- カブリオレ500Cと合わせ全国で限定275台の販売
ドルチェヴィータとは、イタリア語の”La Dolce Vita" Dolcevita"(ラ ドルチェ ヴィータ)のことで、意味は『甘い生活』です。イタリア好き、シネマ好きならご存知の方も多いと思いますが、かのフェデリコ・フェリーニ監督の名作映画『La dolce vita ラ・ドルチェ・ヴィータ』(邦題・甘い生活/1960年イタリア・フランス合作)で世界的に有名となっている言葉ですね。
チンクエチェントの限定車『500 Dolcevita ドルチェヴィータ』の車名も、フェリーニの「甘い生活」に由来するものです。作品の内容はけっこうオトナな話というか、退廃的な上流階級の人間たちの快楽主義的な生き方や享楽的なアバンチュールに対し、時にはシニカルな目線を向けるフェリーニ的なエスプリの利いた映画表現なので、意味的にはけっこう深い…
もちろん車名はそこまで突っ込んだ意味合いは込めてないでしょうし、語感的に「ドルチェ」が可愛いからだと邪推しておりますが(笑)FCAジャパン公式によると『そうした“甘い生活”にインスピレーションを得て、日常を華やかに演出するデザインや上質な装備を採用したモデルです』とのこと。うん、そうですよね。でないとフェリーニ的な強烈な皮肉と自嘲になってしまいますものね(苦笑)
フェリーニの映画 ”La dolce vita”(甘い生活)で描かれた作中の舞台、その時代のヨーロッパの海岸・ビーチの情景に着想を得て表現したものだそうで、どことなくイタリア人の郷愁を誘うノスタルジックな雰囲気を意識したデザイン性。
その外観は、リアゲートの”Dolcevita”のロゴエンブレム、エンジンフードを彩るクロームのラインや専用のミラーハウジング、シルバーとホワイトを組み合わせたアルミ製16インチホイール、身に纏った赤いライン、そしてサイドモールディング等により、エレガントで優美な佇まいが演出されています。
用意された色は「ボサノバ・ホワイト」(Bossa Nova White)です。アイスホワイト等よりわずかにクリームがかった暖かみのある色合いの白で、ドルチェヴィータの雰囲気によくマッチすると思います。カブリオレ・モデルの500Cはキャンバストップですが、限定車らしい特別なデザインでこちらも素敵!ストライプのソフトトップって今までありそうでなかったし、お洒落ですよね♪ イメージしているのはビーチパラソルだそうです。さっすがー
インパネは専用のナチュラルウッド仕様で、アイボリー基調に配色された内装とのハーモニーが秀逸。FIATはインテリアデザインにこだわるし、そこがまた魅力的。THEイタリア車の面目躍如。 ポルトローナ・フラウ社のシートもいいですね!赤のレパイピングが施されたレザー&ファブリックの特製シート。フロアマットも専用デザインとなっていて、ラグジュアリーな空間演出がなされています。こういう特別感がやはりリミテッド車に求められる部分です。
フェリーニ映画のような退廃美の世界観を込められ体現しているかどうかは別として、華やかで贅美を尽くしたロマンティックな趣向には素直に礼賛を送りたいかな、と思います(←何様 笑)でもこういう、例えば今までの限定車なら”500 GUCCI”とか、通常ラインナップとは一線を画した特別感・特別扱いって大切かもしれません。リミテッドには、求められているキモというものがあります。
画像出展:FCA