毎年パシフィコ横浜で開催される旧車イベント『Nostalgic 2days ノスタルジック2デイズ』
多くの日本車・国産名車・スーパーカーに囲まれつつも、ちょこんと持ち前の愛らしさで来場者たちにカメラを向けさせていたピッコロ・イタリアーノはご存知フィアット500(チンクエチェント)です。
この圧倒的な可愛さには大のオトナも目尻を下げずにはいられません♪
クリーム色のボディカラーのみならず、ルパン三世のアニメ作中さながらに忠実に再現することを目指して仕上げられたという、柔らかなパステルカラーの黄色いチンクエチェント君。
この色のフィアット500が初めて描かれたのは、かの宮崎駿氏が映画初監督を飾った名作「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)であることは有名で、
オマージュ的に後々のシリーズでも少しマイナーチェンジを施されながら登場しています。2015年に放映された約30年ぶりのTVシリーズ(PART4)ではフロントエンブレムが「ABARTH アバルト」のサソリマークでしたね!
あと「風魔一族の陰謀」でも実はすっごく疾走ってますw
ちなみに、昔からのルパン三世フリークの方なら、TV第一シリーズ(ファーストルパン)で薄い水色の旧チンクエチェントが既に初登場していた事はご存知でしょう(^^
最近では現代版チンクエチェントの限定カラー「バニライエロー」としても認知されるようになった淡いクリーム色。イタリアをはじめ黄色系のボディカラーは昔から欧州車では採用されることの多い人気色ですよね。ピカピカのクロームメッキパーツがまた映える!
この頃は日本車でも個性的なカラーが標準設定されている車種が多くなったように感じますが、たとえば僕の子供の頃には黄色いビートルを見たら幸せになれる!?なんて都市伝説も流行ったくらい(笑)外車への珍しさや憧れの一面としてイエローのボディカラーは奇抜でお洒落なイメージだったと思います。(輸入車なんて本当に走ってなかったもんな~)
最近リリースされたFIAT500レゴブロックも逆輸入なのかルパン色のクリームイエロー。
ちなみに、ディズニーピクサーのCG映画「カーズ Cars」のキャラクター”FIAT500”のルイージがクリーム色なのは、宮崎駿監督のカリオストロ版チンクをオマージュしているというのは有名な話。みんなルパン好きすぎでしょ(笑)でもそのくらい黄色いチンクエチェントの活躍っぷりがインパクトのある作品で、間違いなく日本市場でのニューチンク人気も支えています。
そして誰もが憧れるスーパーチャージャー!
ルパンが足元のレバーを引くと、リアのエンジンフードがバン☆と開いて飛び出てくるのがコレ!ルパン印の過激なチューニング改造が施されたスーパーチャージャー仕様の状態です♪
当然ながらナンバーをバンパー側に移設しないと日本の公道は走れません(もちろんR33のままじゃダメ笑)が、エンジン冷却目的でリアフードを開いたまま走行するアバルト系のカスタムカーはしばしば見掛けますし、昔のレースでは決して珍しくなかった形態。あながちアニメ設定のオリジナルというわけでもないのです。
コレはさすがにコスプレで、機構的にエンジンと無関係なダクトなのだけど、やはりプロの再現度はクオリティが高いですよね。
※この記事は加筆中です※
昔ながらの自動車ファン達の根強い人気に支えられる日本最大級のノスタルジックカーイベントは第12回を迎え、今年は2月22日(土)・23日(日)の2日間に例年通りパシフィコ横浜で開催されましたが、2020年はちょうどコロナ渦の始まりとバッティングした難しい時期でもありました。
まさに横浜にはクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が寄港してる真っ只中でありつつも、それでいて、ウィルスの実態が不透明かつイベント中止等の前例もまだ無いに等しい状況。社会的な流れが形成される前段階であったため、可能な限りの対策を施して開催の判断が成されたわけです。当然ながら手探りなりに運営側の感染対策は採られていましたし、情報の少ない当時の状況下で、よく頑張ってくれていたと私が受けた誠実な印象をここに付記しておきます。