戦後の1949年に創業したABARTHは2019年で70周年を迎えました。
ABARTHはオーストリア系イタリア人のカルロ・アバルトにより、FIAT社のお膝元であるトリノに設立。Nuova500(旧チンクエチェント)をチューンした「FIAT ABARTH595」に代表されるように、フィアット車をベースとしたチューニング業を営みます。
一方でレースやラリー参戦で数々の栄冠を勝ち取った「ピッコロモンスター」「ジャイアント・キリング」として知られる伝説的なチューナー!
1971年にABARTHはフィアットに買収され傘下となりますが、現在はフィアットの高性能車部門に位置付けられています。先述の通り2019年はアバルト社誕生70周年にあたり、アバルト「595 esseesse」と「124 Rally Tribute」が記念の70thアニバーサリーモデルとして設定されました。
2016年に日本市場にも登場した『アバルト124スパイダー』は、マツダ「ロードスター」と基本設計を共有していて、エンジンはイタリア、製造は日本のマツダの工場で行われています。
1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「マルチエア」エンジンを搭載。アバルトのチューニングにより、最大出力は164hp、最大トルクは25.5kgmを紡ぎ出します。トランスミッションは6速MTまたは6速ATを設定。エグゾーストシステムは「レコード・モンツァ Record Monza」を採用。0~100km/h加速は6.8秒、最高速度は232km/h
「アバルト124ラリートリビュート」は、FIA R-GT規定で開発された「アバルト124R-GT」をオマージュした124台限定の特別仕様車。「アバルト124R-GT」は、2018年シーズンの「FIA R-GT Cup」やヨーロッパラリー選手権、12カ国の国内ラリー選手権に参戦し、40回以上のクラス優勝を果たしています。
ベースモデルは124スパイダーで、170ps/250Nmを発揮する1.4L直列4気筒ターボエンジンを搭載。通常モデルには6速AT仕様も選べますが、この124ラリー・トリビュートは6速MT仕様だけとなります。
ラリーにちなんだ2種類のボディカラーが用意されています。レッドとホワイトが設定され、いずれもマットブラックのボンネットを組み合わせています。
このカラーリングはまさに「124ラリー」に採用されていたもので、フロントフェンダー上部には特製バッジが装着されます。アバルト124GTは、アクセサリーとして「カーボンファイバー製ハードトップ」が用意され、クーペボディとなるのが特徴。重量が16kgと軽量だが、車体の剛性を引き上げる効果を発揮する。
アルカンターラとレザーが多用されたインテリアは、ヒーター付きレザーシートやBOSEサウンドシステム、そしてBluetooth接続に対応し、7インチタッチスクリーンを組み合わせるインフォテイメントシステムといった豪華な装備が標準となっているのが特徴です。