- 「フィアット500」の国内デビュー以来初めての新モデル、初のスモールSUV
- フィアット・ブランドとして初、四輪駆動/9速ATという新たな選択肢を展開
- 国内の輸入4×4 SUVモデルとして最も廉価。4×2モデルは200万円台から提供
FCAジャパンは、同社が展開するフィアット・ブランドとして初のスモールSUVである新型「フィアット 500X チンクエチェント・エックス」を、2015年10月24日(土)より、全国のフィアット正規ディーラーにて販売開始しました。
新型フィアット 500Xの最大の特長は、「フィアット 500」が2008年に日本に導入されて以来、“500ファミリー”として初めての新モデル、すなわち日本におけるフィアットの歴史に新たなページを刻むモデルである点です。さらに、1957年に誕生した先代500のDNAを引き継いだエクステリア・インテリアデザイン、そしてブランドとして初めて四輪駆動/9速ATという新たな選択肢を提供する点も、これまでのフィアットのひとつ先を行くモデルとなっています。
さらに、国内の輸入車のうち四輪駆動のSUVモデルとして最も廉価(二番目はジープ・レネゲード)、前輪駆動モデルは200万円台からという価格設定もメリットを感じることのできるポイントです。
新型フィアット500Xの特徴の詳細は以下のとおりです。
1. 優美性と機能性を備えた「エクステリア/インテリアデザイン」
2. 快適な走りと最大限の効率化を実現する「オンロード/オフロード性能」
3. フィアット・ブランドとして最新かつ最高の「安全装備」
1. 優美性と機能性を備えたエクステリア/インテリアデザイン
■エクステリアデザイン
新型フィアット500Xのエクステリアデザインで一目瞭然なのは、フィアット500に全く新たなアレンジが加えられ、より躍動的になっている点です。しかしその大胆なボディフォルムをひけらかすことはなく流麗なラインを描き、優美さとダイナミズムを表現しています。
現行のフィアット500と、50年代のクラシックな500両方の際立つデザイン要素を数多く兼ね備えている点も特徴です。先代500を明確に想起させるのは、丸みはあるもののよりダイナミックな形になり力強さを加わったヘッドライトおよびその下のハイビーム。側面に回り込み、プレスラインを持つボンネットも先代500の要素を受け継いでいます。クラシックな台形の鼻先、および中央にエレガントなクロームの口ひげを配したフロントエンドも同様です。ブラックのロアーグリルは、現行フィアット500に採用されたデザイン。「やさしい顔立ち」を与えると同時に堅牢性と強い性格を表現しています。
■インテリアデザイン
腰をおろした瞬間に目に入るのはメーターレイアウト。スイッチ類は使い勝手を考え、すべて運転席に向けてグループ別に配置しています。ステアリングホイールにはチルト・テレスコピック機構、地上からの高さを669mmに抑えたヒップポイント(クロスプラスは697mm)、ラップアラウンドシート、ゆったりとしたレッグスペースなど、ドライブを快適にする要素が備わっています。
コックピット構造は、運転席側のメーターが3つの円形部分に分割され、そのうちメタルトリムを施した中央を両側より大きくすることで、クラシックなフィアット500を髣髴させており、レトロな美学と先進テクノロジーが見事に融合したデザインとなっています。
2. 快適な走りと最大限の効率化を実現する「オンロード/オフロード性能」
■ブランドとして初、四輪駆動/9速ATという選択肢
新型フィアット500X(四駆モデルのクロスプラス)は、ブランド初、そしてこのセグメントで類を見ない9速オートマチックトランスミッションを搭載しています(ジープ・ブランドの新型レネゲードにも搭載)。革新的なトランスミッションは、エンジンが生み出すパワーを最適化するとともに、力強い加速と滑らかで効率的な動力伝達を実現します。電子制御式の革新的なトランスミッションは専用マッピングを搭載するほか、マニュアルシーケンシャルモードへの切り替えも可能です。また、レスポンスを強化したことで加速性能が向上し、ギアシフトもより円滑になりました。さらに、変速幅が大きいことからつねに最適なエンジン回転域が確保され、快適性と効率が最大限に高められました。
四輪駆動に採用されているシステムはフィアットブランドとして初めての方式です。最大の特長は、リアアクスル分離機能の採用。これにより、四輪駆動が不要の走行状況ではエネルギーロスが低減され、燃費向上に貢献します。
■ドライブムードセレクター
全グレードに標準搭載。走行状況や路面のコンディションに応じて3つのモードから選択していただくことができます。
「オート」モード:日常走行に適したモード。快適性を高め、燃費やCO2排出量を最小限に抑えます。エンジンをよりエコ仕様に設定しパワーステアリングのアシスト量を増加、CO2排出量低減のためのギアシフトポイントの最適化を実施します。
「スポーツ」モード:パフォーマンス重視の走りに最適なモード。エンジンとESCシステム、ステアリング設定を変更し、よりダイレクトでスポーティなドライビングレスポンスを実現します。
「トラクション」モード:前輪駆動モデルでは、制御システムの「トラクションプラス」が起動し、雨天時や凍結時など滑りやすく走りにくい路面でグリップを向上させます。トラクションプラスシステムは、ESCハードウェアに特定のアルゴリズムを用いて、ブレーキシステムを制御・管理し、セルフロッキングディファレンシャルと同様の働きを電子的に実現するものです。四輪駆動モデルでは、更にリアアクスルへのトルク伝達がより積極的に行われ、低速時の悪路走破性を大きく向上します。
■1.4Lマルチエアターボエンジン
3つのグレード全てに搭載。ポップスター、ポップスタープラスでは最高出力103kW(140ps)/5,000rpm、最大トルク230Nm(23.5kgm)/1,750rpmを発揮し、力強い走行性能を実現します。また、JC08モード燃費15.0km/L、CO2排出量155g/kmという低燃費、低排出ガスを達成。同じ1.4Lながら、クロスプラスは最高出力125kW(170ps)/5,500rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/2,500rpmという更に高いパフォーマンスを発揮。
3. フィアット・ブランドとして最新かつ最高の「安全装備」
新型フィアット 500XはFCAとして最新のアクティブセーフティおよびパッシブセーフティシステムを装備しています。全グレードとも、7個のエアバッグ(フロントエアバッグ、ウインドーエアバッグ、サイドエアバッグ、ニー)、ESC、コーナリングフロントフォグランプが標準装備となっています。ほか、主要装備は以下のとおりです。
- 前面衝突警報* (クラッシュミティゲーション付)
- レーンデパーチャーウォーニング*(車線逸脱警報)
- ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション*
- リアパーキングカメラ*
- アラーム式リアパーキングセンサー
*ポップスターには設定無し
新型FIAT 500Xは、FCAのイタリア・メルフィ工場にて生産。今月5日に国内販売を開始したジープブランドの新型レネゲードとプラットフォームを分かち合うことから、同じラインにて生産されている点も特徴です。