今回はフィアットではなく、もう一台の愛車『PIAGGIO Ciao ピアジオ チャオ』のお話。(フィアット傘下でもあったし歴史的にも関係性は深いので、また別記事を書くと思いますが)
ご存知、PIAGGIO(ピアッジョ)社の『Vespa ヴェスパ』はオールドイタリアンの代名詞で、「ローマの休日」のワンシーンは超有名!ですが、同じくピアッジョ社の50ccスクーター。
その名も『チャオ Ciao』です♪
まさに原動力付きの「自転車」そのものと言える、ペダルの付いたヘンテコリンな奴。
Motor(原動機)と Pedal(ペダル)を合わせた名前で、「モーター」+「ペダル」=『モペッド(Moped)』とのことです。妙チクリンな乗り物ですよね(笑)
ペダル付きのオートバイなので、自力でペダルをこいで走行することも可能という、つくづく妙なシロモノ。チンク以外の足を探していたとにネットで見つけて、ものすご~く興味があったので中古で購入。この黄色は可愛いよね♪
一応50ccで、何とか40キロくらいは出ます。 Vespa同様の2ストロークエンジンで混合給油。バッテリー非搭載なので、しゃかしゃかペダルを漕いで回し掛けするわけです。
コイツのキャブレターが目詰まりしたみたいなので、ちょっとメンテナンスを。いわゆる旧チンクことFIAT500(Nuova500)もキャブレターのある車ですが、ではキャブとは何ぞや?という説明はとりあえずwikiってみました。
キャブレターはガソリンや液化石油ガスなどを燃料とする予混合燃焼機関において、電気などの動力源を利用せずに燃料を空気と混合する装置である。ガソリンやメタノールのように常温常圧で液体の燃料はベルヌーイの法則を利用して吸入空気へ霧状に散布して、噴霧粒子が蒸発することで混合される。(出典元: wikipedia)
しばらく動かない状態(正確にはアイドリングのみ不能)で、自宅待機中だったのですが修理済み。止まってしまった原因はだいたい分かってたのですぐ解消できましたが、自戒と教訓、覚え書きの意味でも記しておこうかと。
また、そのうち追記して書き足すと思いますが、ピアッジオ チャオの情報はわりと少ないのでメンテナンス日記は残しておきたいんですよね。
【故障した原因】
(1) 混合オイルを持たずに出掛けてしまい、給油が出来なかったという初歩的なミス。(2スト用オイルをガソリンに2%混ぜないとエンジンが焼き付いてしまう)
(2) ガス欠するまで、最後の一滴まで振り絞って、かろうじて帰宅。 タンクは空っぽ。(最後の1キロくらいの距離はペダルで漕いだ。 だが、それはいい。)
(3) 翌朝、ガソリンスタンドまで持っていく際に、先に混合オイルを入れた。この時にガソリン供給のコックをオフにしていなかったので、 ←これが問題! キャブレター内にオイルだけが流入し、スロージェットを詰まらせた疑い。 実際、その後ガソリン給油してもエンジンをかけることが出来なくなっていた。
・・というわけで、
まずはキャブの噴出口を清掃することが最初の一歩なので、分解して整備します。
結論から言えば、予想通り、キャブの洗浄で事無きを得ましたね。よかった。アマゾンで買ったKUREキャブクリーナーと、噴出口用のピンで丁寧に詰まりを取って、どーにかこーにか、無事にアイドリングが回復。さっそく出勤の足に復帰させた次第です。
※加筆中※手順は近日中に掲載します
・・・が、
気のせいか、気の迷いか、
なんかガソリンくさい?
うっすらと滲み漏れている・・ジンワリと。 それが揮発して、臭ってきたというわけだ。
あきらかにキャブレターからオーバーフローしているので、フロート(釣り竿の浮きみたいなヤツ)と連動するニードルを疑ったけど異常なし。
しかし、原因はすぐに判明。 燃料ホースが繋がるこの部分から僅かに漏れていた。
要は、キャブ内が燃料で満たされると、先ほどのフロートが浮いてくっついているニードルがこの内部の穴を蓋することで燃料供給をストップする仕組み。
キャブ洗浄の際にバラしたとき、ここのネジ穴がユルユルになめてしまっていて、しかもガスケット(パッキン)も死んでいたので、まずネジ穴は修復剤で直し、パッキンも耐油ゴムのシートを切り抜いて充てがっておいたのだけど、どうやら微細な隙間が生じていたと思われる。 もしくは締め付けのトルク自体がもう弱い?
しかし、ここはもう強硬策で、ネジと部品の間を、超強力な接着剤で埋めてしまってシャットアウト!
そのうち予備のキャブレターを入手するとしても、とりあえずはこれで修理完了。燃料漏れは一切なくなり、何日か乗ってる内にエンジンの調子も戻りましたね。シンプル構造で助かります笑